ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

秋刀魚の味

 

これが遺作かー。できすぎだなあ……

小津安二郎はちょこちょこ摘んでいるくらいだけれども、この作品ってそんなにテイスト違うの? 別に今まで見た作品とそうテイストが違うようには思えなかったけどなー。家とか嫁入りとかそういうのをずっとやってる監督ではあるよねえ。

単純なストーリーに見えて、持ち家と団地の対比だったり、戦争が突然フラッシュバックしてきたり、亡き妻の亡霊が現れたり、そういう時代の前後が流れている話ではありますよね。そういや友人の若い妻もそういう時代の前後を対比させる話であるのかー。戦争を経験して高度経済成長期の団地暮らしがあって、そういう時代に歳を取ってでも家族の姿を書き続けてるわけで、それであの台所のラストはなー、たまんねーなー。後半に立て続けに現れるブツ撮りプラス音楽のシーンはもう勘弁してくれーって感じ。そんなんじーんと来てしまうにきまってんじゃーん。

しっかし岩下志麻が若く、若い時代からまあお美しい……という感じなんだけれども、わたくし的には岸田今日子も捨てがたい魅力がありますね。口が大きい。あんな声でママをやられちゃいましたらもーたまらんですなー。

それにしてもこのタイトルなんなんじゃろ。全然意味わかんねー。ハモはあったけどさ、ハモは……