ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ザ・ウォード/監禁病棟

 

ザ・ウォード 監禁病棟 (字幕版)
 

ジョン・カーペンターだ! よし! 見るぞ! とわくわくしながら再生始めただけに、うーんこのデキには私納得参りません。

いやまあそもそも自分がビックリホラーが全然好きじゃないってのがあるんだと思います。そんなビックリさせたいなら暗闇で大音量流しときゃいーんじゃねーの? なんかやけに気合いの入ったOPみたいな、いかにも気が利いたホラーですーってエフェクトでビックリ演出がバンバン入るもんだから、もう序盤からどうでもよくなってしまいました。まあ頭っから飛ばしっぱなしハイペースの演出も関係してるんだと思うんだけどさあ、一瞬シャイニングかと思うような監禁病棟をもっとじっくりたっぷり見せてくれてもいいじゃんねえ?

結構序盤からあーもうイっちゃってる存在ね、というのがはっきりわかっていて、いやまあ「シャッターアイランド」しろとは言わないけどさ、せめてせめて百万歩譲って「エンジェルウォーズ」くらいの納得感は欲しいよね。今まで信じてた世界を瓦解させるなら、そもそもこっちもその世界を信じなきゃいかんわけでしょ?

外連味で見せるわけでもなくて……うーん、大変ガッカリでありました。

AVN/エイリアンVSニンジャ

 

AVN/エイリアンVSニンジャ

AVN/エイリアンVSニンジャ

 

あーそういえば「SUSHI TYPHOON」って見覚えあんなあ確か「極道兵器」とか造ってたっけ? あれは色々甘いところがあるけど、あの長回しの心意気だけでも買えたよなー今は何してんの? え? ゲーム? わけわからん。

まあとにかくAVNなんですが、さすがにちょっと工夫がなさ過ぎるというか、つくることに精一杯で演出まで気が行ってない系の作品で、うーん、嫌いな系統の作品だなあ。低予算の中でもそれに見合った演出プランって絶対にあるはずで、そういう意味ではひどい内容だと思います。っていうかクライマックスで無意味に空飛ばした挙げ句、なんの工夫もないアクションとエフェクトでそれっぽく見せようとするとか、力があれば力業が効くだろうけど、そんな予算もないんだからさあ……みたいな感じ。みんなで森を歩きながら出自を語るシーンとか、もうその演出プランが雑すぎて見てられない。一番映画っぽいなあと思ったのは逆さ吊りのカメラワークで、そういう部分の工夫って予算ではなくて作品の見せ方に対する細やかさが決めると思うんだよなあ。

っていうかクリーチャー、あれ地面の中から引っ張るの続けてたら無敵だったんじゃないの? 出てきた途端2体殺される展開とか明らかに緊張感を削いでいて、脚本レベルでも結構致命的なミスがあると思うんだけど。いやあ、厳しいなあ。

スナイパー/狙撃

 

スナイパー/狙撃(字幕版)

スナイパー/狙撃(字幕版)

 

なんかここからしばらく観た映画がおしなべてひどい内容で、いやでも大体タイトルでひどい内容ってわかる作品ばっかりなので明らかに自分が悪いんだけど、でもだからってこんなひどい内容の映画が続く必要ねーだろーとか思いながら見る。こういうB級映画の味を楽しむような映画の見方はしてないからなんともなあ。

ということでスナイパー映画。まあ狙撃手が出てくる映画はまあまあ見てて、結構名作は多いよねと思うんだけど、この映画くらい大味な作品はあっただろうか。狙撃できないスナイパーの話、というとちょっと格好良さそうだけど、自分に向かってくる敵はバンバン殺せるのに狙撃になると突然躊躇っちゃうのってそれどーなのよ? 回想パートをバシバシいれて彼の過去を説明するけど、されたところでこれっぽっちも感情移入出来ないもんなあ。

かといって現在パートが良いかというと全然そんなことはなく、ビルの閉鎖空間で警備員と戦うだけというスケール感が大変ショボい。どーでもいい裏切りから、さすがにラストは何人か戦闘員がやってきてドンパチ行われるけど、彼らの行動もやはり大概で、天窓をばっしゃー! とスローモーションで割って飛び込んだはいいものの、すぐに敵を見失ってるのには爆笑した。アホか。

ラストの本当に心底どうでも良い「実は生きていた!」にいたっては、もうこれギャグ? にもなってないやつだよね? みたいな感じしかしなく、いやはやそもそもこの映画を再生した自分が悪いんだと思います。

5五の龍

 

[まとめ買い] 5五の龍

[まとめ買い] 5五の龍

 

どうでもいいけどまとめ買いしたらこの表紙がKindleにずらずらずらーっと並ぶのが面白すぎる。アンディ・ウォーホルかよ。

「本格将棋漫画」ということでさーてどれだけ本格なのかなーとおもって読み始めたらほんと本格でビックリする。ってかこれ明らかに将棋ある程度指せないと面白さ大幅減だよね。そこかしこに差し込まれる次の一手! 全編に作者の「俺は将棋強いぜ! すごいだろ!」って感じが漲っていて、正直着いていくのが大変です。いやはや、麻雀漫画の「何切る」って漫画向きの手軽さでいいよね。将棋とは大違いである。

でもこの本格感でいったいどんなストーリーをやるのか、と思ったらなんと奨励会入会からをじっくりたっぷりやっていて、いやそれ以前にまず真剣師の話をガッツリやるんだからもうこの本格っぷりは24手組も真っ青であります。当時の奨励会のあれやこれやを自殺者まで含みながら色気がスーパーツンデレひとりで引っ張って、「こんなシブい題材で大丈夫?」と思ったら全然大丈夫じゃなく打ち切り的に終わったのは参った。まだ全然派手なところ出てないじゃないですかもう!

今はポツポツ見られる将棋漫画だけれども、表現方法がまだまだ洗練されてないよなーと言うのが非常に良くわかる。「将棋の駒が光る」ってマジで偉大。専門的な知識の裏打ちのある物を、いかに直感的なエンターテインメントとして仕上げるか、という技術が進化してきたことが、逆に思い知らされちゃうよなあ。

にしてもアレだ、なんでこんなにヒロインズが魅力的じゃないのか。色気で盤外戦仕掛けてきたときには、対して魅力的じゃないヒロインにでも色香には迷っちゃうという奇妙すぎるリアリティに笑いが止まんなかったよ。

志村貴子作品集 かわいい悪魔

 

志村貴子作品集 かわいい悪魔 (Fx COMICS)

志村貴子作品集 かわいい悪魔 (Fx COMICS)

 

おーこれは「かわいい」って感じがすごくする。志村貴子漫画のヒロインにはいつもこう自分の感覚からは離れたところで鉤括弧付きの「かわいい」を感じることが多いんだけど、その純度をメチャクチャ高めた感じだ。表題作のお姉さんはたいへん圧倒的な「かわいい」感覚を持っていて、いやこの短編で断片的で具体的なエピソードで「うへー『かわいい』なあ」なんて実感するわけではないんだけど、でもコマとコマの隙間から「あ、これって『かわいい』ヒロインとして描かれてるわ」ってのはすげーわかって、うーんなんなんだこの感覚。ふしぎ。

あと志村貴子って演劇を中心に作中作は多用するのだけれども、結構ストレートに創作の苦しみやらが描かれていてちょっとビックリする。っていうか本人っぽいひといるよね? そのテクニック観ててもメタい表現って嫌いじゃないんだろうけど、作品中では極力品良くその側面を隠しているようにも思えたので、意外。

しかしなあ短編も悪くないのだけれども、もっとキャラクターについて不覚掘り下げていって愛着持つ、長編の方が好きなのかもしれないなあ、と読みながら思う。どーしょーもない人間がウダウダ言いながらしかしどーしょーもなく生きていくのに漫画読みながら付き合わされるのが好きすぎるんだろうなあきっと。

 

オークション・ハウス

 

[まとめ買い] オークション・ハウス

[まとめ買い] オークション・ハウス

 

安いときに買ったのをようやくまとめ読みした。

いやー、あたまおかしいおかしいとは聞いていたけどホントにおかしいよなあ。そもそもアート・ソルジャーってなんだよ、アート・ソルジャーって。

序盤はストーリーが明快で主人公の出自をめぐる復讐話になってて、主人公自身がそんなに強いワケじゃないし、何よりライバルの格づけが大変良くできてるので、「うわーすげーナンだコレ!?」と夢中になって呼んだ。

一度復讐を果たしてしまってからはマンネリ化が急速に進み、よくもまあこんなに色んなアイテムと敵役を使ってお話考えられるもんだなーってかいつの間にかリューソーゲンこんな強くなったの!? ってかいちいちカッコいいよねリューソーゲンの肉体……なんて考えているうちにあれよあれよと仲間が増えてハーレム状態。ハーレムというかむしろ一夫多妻。そのうえいちいち間に女同士の諍いが挟み込まれたりして、いやこれ一体何? なんなん?

とか思っていたら急展開で「お前らと共に死ぬ!」と走り出す入水自殺特急! ぽっぽー! イヤイヤ待て待てこんなので終わっていいのかこの話! というオレのツッコミが届いたのかどうか知らないが記憶喪失で復活するリューソーゲン! いやまああの程度で死ぬとは思ってないけどさー、いまさらもう何が何だか……ってか贋作の腕とかほとんど忘れかけてたよ。で、そんなどーでもいい終わり方するんかーい!

もうなんて説明すれば良いのか全然よくわかんないけど、でもまあ読んでいるうちはとても楽しかったし、すごい作品だなあと思います。結局なんだったか良くわかんないけど。

人生はマラソンだ!

 

人生はマラソンだ!

人生はマラソンだ!

 

うーんこれどうなの? 味のある爺さんを4人集めてマラソン走らせようという時点でもうズルいのだけど、リーダーにガンで余命半年を与えちゃうとか、もうこんなん心打たれない方がおかしいよ! という道具立てなのに全然ジーンとこないのは何故だ。随所に散りばめられているコメディ成分がそうさせているのか? いやーでも普段コメディだからこそ真面目に走るマラソンとのギャップが泣かせる、という理屈になっておかしくないはずで、やっぱ道具立てからいうとこの10倍は感動してボロ泣きでもおかしくないはずなんだけどなー、なんなんだろうなー。言語的障壁で軽妙なやり取りのニュアンスが汲み取れなかったのがもんだいなのかなあ。それだけでもない気がするよなあ。

しかしラストあそこで倒れるのはアリなのかしら。ラストのゴールシーンってホントに本人のためなの? というのがかなり疑問。もしもアレが「ゴールすることで息子の尊敬を勝ち得る」ラストになっていれば、「ああようやく報われたのね」って感じで納得するけど、アレじゃあただ周りの人間の自己満足に見えちゃうよなあ。倒れるときにもう少し彼に救いをあげても良かったんじゃないのかしら。

ゲイの爺さんのスローモーションは、いやまあやっぱり笑っちゃうよね。笑って良いのかよくわからんけどでも面白いもんは面白いからなあ。っていうかスローモーションがズルい。