ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ローグ アサシン

 

ローグ アサシン [Blu-ray]

ローグ アサシン [Blu-ray]

 

観たような気もするけど覚えてなかったので観たらやっぱり観てたシリーズ。最近そういうの多いね。

ということでジェット・リーとジェイソン・ステイサムの共演でバシバシアクションやるのかなーと思ったら思いのほか肉体アクションが食い足りなくてうーんとなる。いやまあ趣向を凝らして最低限のアイディア入れてやってはいるんだけれどももっとガンガン観たかったなーと。そこさえ満足できたら、あのどーしょーもない日本語の発音とかえービックリするだけでありえないでしょーってストーリー展開とか投げっぱなしのラストとかも、許せた、のかなあ? やっぱ無理かなー。でもなんだかんだ、ふたりの男の背負っている因縁が愛憎入り交じりまくってヤバイものですよーって表現はきちんとできていたので惜しいなあと思う。

それにしてもあのラストの投げっぱなしの感じは本当にビックリした。話が終わってない感覚がヤバすぎる。あとアレだけ散々立てた娘が肝心なときにいなくてこれっぽっちも活躍できないのはほんと笑った。続編を狙ったからこういう終わりかたにしたんだろーなー。でもこの内容じゃやっぱ無理だよなー。

レヴェナント:蘇えりし者

 

レヴェナント:蘇えりし者 [Blu-ray]

レヴェナント:蘇えりし者 [Blu-ray]

 

しゅ……しゅごい……OPの長回しからもう釘付け……なに? なんなのこの映像。広角でぎゅいーっと役者に寄る、どころかハエなんじゃないかってくらい空間をグイングイン動き回って、しかも長回しが連発で、その場所にいるという臨場感が異常。最初の戦闘シークエンスの周囲を取り囲まれている絶望感ったらもうない。そして画面がパッキパキ。パッキパキの雪山の大自然がぐおおおおおっと目の前に広がってる。いやー、これは絶対に映画館で観るべき作品でしたね。残念無念。

ストーリーは超ストレートで台詞もクッソ最低限、なんだけれどもこの長尺を呆気にとられて観てしまうのはまあ映像の力なのか。それでも少し長い? もう少しキャラクターが立つのが早ければメチャクチャのめり込めたのかなーとも思う。でも随所でうおーと思わされるカメラのアクション入れつつ「えっ!」と思うような意外なシーンを入れてすごいよなあ。

しかし俺、ディカプリオの映画なんだかんだかなり観てるよなー、と思って確認したら、『ギャング・オブ・ニューヨーク』以降は全部押さえているっぽい。どれもが印象深い役だけど、今回の這いつくばり率の高さは屈指だったなあ。ディカプリオの這いつくばり演技と言えば、最近では『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のスコセッシ炸裂なラリリシーンが思い出されるわけだけれども、今回はそれに匹敵するすさまじさ。クライマックスの血みどろ対決も含めて、いやあこういう芝居がホントに似合うよねえ。

現金に手を出すな

 

現金に手を出すな Blu-ray

現金に手を出すな Blu-ray

 

お……おう、かっちょいい……そしてハードボイルド……っていうかフィルム・ノワールって感じ。

しかしその、めちゃくちゃ地味な映画ですね。たくさん人が出てきて延々会話会話会話で人間の顔と名前を覚えるのが心底苦手な私としましては筋を追っかけるのに大変難儀してしまいますわ。いやまあハードボイルドってそういう展開が普通なのだろうけど、今作に関しては主役が途中まで誰かすらあんまよくわかってなくてねー。ダメじゃん。

でまあ普通はそういう話だとどーでもいいやーとなっちゃう低能な私ですが、今回は最後まで引き込まれるように観てしまった。のは、ひとつには単純に映像がかっちょいいというのはあるのではないか。フィルム・ノワールの光と影はやっぱ癖になるよなー。逆光万歳。あともうひとつ理由を探すとジャン・ギャバン。最初は主役なの気づかなかったくらいだけど、後半に行けば行くにつれて感情移入しちゃいますね。ってか宇宙刑事ギャバンの名前の元ネタとかホントかよ。

そして溜めて溜めて溜めてのクライマックスでの銃撃戦は「待ってました!」で最高に血が滾るし、その後の急転直下の余韻も凄まじい。食事シーンで映画を締めちゃうあの抑制が役者の顔と相まって最高だなあ。

キングスマン

 

キングスマン [SPE BEST] [Blu-ray]

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各所で虐殺器官虐殺器官聞いていたからどんなもんかなーと思って観たけどなるほど納得確かに虐殺器官。サミュエル・L・ジャクソンが悪の親玉というどーしょーもない所も含めて伊藤計劃っぽい感じはする。サミュエル・L・ジャクソンが死ぬ前に全く無駄にゲロ吐くところとかは役者としての矜恃を感じた。

しかし漠然とツイストのきいた洒落たつくりを想像していたので、死んだ父の後を追い階級差に立ち向かい自らの居場所を探していく少年の話、というスーパー正統派である種ロマンチシズムさえ感じるストーリーになっていたのには大変ビックリした。ある意味正統派であることに注力しすぎてラストのヒロインのがんばりとか雑になってるのとかはどーにかならんのかとか思わなくもないし、特にラストのわかりきった展開なんかのスピード感のなさはどうなのと思うけど、でもまあやっぱりここまで正面突破されるとその愚直さに心打たれてしまうね。

しかし改めて思うのは、英国紳士が黒人の悪役を倒す話ってコレ今時珍しいよな。イギリスのひねくれブラックユーモアはあんまり文脈がわからんのだけれども、なにも知らないでボンヤリ見るとうーんだいじょうぶなのかしらーと思ってしまうぜ。

恋する惑星

 

恋する惑星 [Blu-ray]

恋する惑星 [Blu-ray]

 

クソ大昔に観たけど内容は忘れているシリーズ。

うーむポエムだ。映像のポエム。普通こういう散漫とした話ってこっちも注意散漫に観てしまったりするのだけれど、なんでこんなに面白く観られるんだろ。後半のストーリーはちょっとツイストが効いているというか秘密の侵入の下りが面白くてふむふむなるほどーと楽しめるのだけれども、前半はすげー散漫だよね。全体的に何が何だか分からなくて個別のエピソードの瞬間的な面白さだけで追いかける感じ。でもなー、賞味期限ギリギリのカンを探しまくったりするエピソードとか、なんかよくわからんけど印象に残るよなー、なんでじゃろなー。別にあのブレブレの追跡の効果が効いてるってわけでもないのだけれどもなー。

にしても『夢中人』だよ『夢中人』。あーそうかこの映画でカバーしてる曲だったのか。この曲流れてるバックで登場人物がダイジェストしてるだけで心地良く延々とみられる感じがすげー。ヒロインが謎の魅力で謎の説得力をもたらすラストの展開がすげー。

ってか香港の重慶大厦行く前に見直しておくべきだったわ……知らずに聖地巡礼していたのだった。

華麗なるギャツビー

 

華麗なるギャツビー (字幕版)

華麗なるギャツビー (字幕版)

 

あの寂寥感溢れるオープニングの素晴らしさ! でぐいぐいぐいっと引きつけられたんだけど、うーん、その後の展開はかなりたるい。もともとそんなにドラマチックな話ではなくて、外的な事件だけを取り上げると事故シーンまでの急激な盛り上がりで勝負! になってしまうわけで、それじゃあそのギャッツビーに対する興味とか共感とかが大事になるのだろうけど、そこら辺あまり上手く行っているようには思えない。というかロバート・レッドフォードへの印象づけ、全般的に失敗していないだろーか。なんか突然親密になっていてえーそれでいいのか? と思ったんだけど。

ふーむ、こうやって見るとバズ・ラーマンのリメイクってすげー工夫してたんだなー。所々完璧なオマージュシーンが散見されて思わず笑ってしまったよ。ディカプリオの花&雨の過剰演出にはマジで爆笑だよね。正直言ってあのビビッドで誇張された演出は好きじゃないんだけど、それはそれとして、この長尺でこのストイックなストーリーを興味持たせ続けるには、あのくらい濃くやらなければならないのもしれない……でもそれで本当に原作の良さは出るのか……? ってか、そもそも映画化が難しい題材ってことなのではなかろーかと思いました。

 

オズの魔法使

 

オズの魔法使 [Blu-ray]

オズの魔法使 [Blu-ray]

 

なにをおいてもまずカラー。カラーパートへの転換で泣いてしまう。技術によって映像表現が進化した時、それをいかにエンターテインメントで昇華するか、という問題の素晴らしい解法。背景が明らかに書き割りでも構わない。カラフルな魔法の国をここぞとクレーンでグイッと見せる。そして黄色い道をゆきエメラルドの都へ! いやー、素晴らしい色をめぐる物語だなあ。

ちなみにこれBlu-rayに解説がついていて、『オズの魔法使い』がいかにアメリカの家庭で受け入れられていったかみたいなドキュメンタリーだったんだけれども、モノクロテレビからカラーテレビのタイミングのエピソードが描かれて最高に感激した。いやー、なんで色がつくだけのエピソードでこんなに感激するのか自分でも良くわからんわ。

道中は有名なミュージカルのはずなのに意外と知ってる曲が少ないなーとか、ライオンの顔はどう見ても笑っちゃうよなーとか、黄色い道を外れた花畑のエピソードが全然よくわからんわーとかまあ色々ある。でもそんなのどうでも良いよね。中年の成功してないおっさん3人組が少女の望みを叶えるためにいっちょ前になろうと足掻く話であって、もうその時点でジーンとしちゃうもん。

そしてなんといってもラストの慎ましさ! 普通はあそこで実は靴履いてました! を見せちゃうところだと思うんだけれども、わざとヒキで布団の下に隠して終える! そうそう、見せないこと、想像させることが大事なんですよねえこの話。

しかし、あー、あの靴の踵のカットって『嫌われ松子の一生』のオマージュ元なのか。やっぱ古典をきちんと押さえてかないと色々見落とすなあ。