うーん、スコセッシはこういう映画を撮っていたのか……いやあ、今でも時々スコセッシ「こういうのもやるんだ……」って驚くことはあるけれども、初期から結構レンジは広かったんだなー。
とはいえやっぱり会話はスコセッシって感じで、ジョーク役を子供側に負わせたことでいつものドギツイ台詞回しがだいぶチャーミングになっていてとても良い。っていうか母子の描き方が相当に良いよね。車に酔うところとかは思わず笑っちゃうもんなあ。水かけ合戦の微笑ましさたるや、なんかもう素晴らしいとしか言いようがないよなー。
そしてその間隔をそのままDVにも持ってくるもんだから、見ていて結構しんどみのある男性の暴力で、あーこれはスコセッシの一貫した世界観なんだろうなーという感じはする。
しかし頭のちょっとシャレたあのパート、いったい何なんじゃろ……あの故郷に帰る話ではあるからなんかちゃんとした読みができるはずだと思うんだけれども、どーもオレにはよくわからんな。
あとあんな中性的な少女に突然スカートをはかれるとハートが射貫かれますね。ギター弾いて卑語ぶっ放して、マジでちょっと良すぎるでしょあの娘……って思ったら、アレ、ジョディ・フォスターなんですか。そうかータクシードライバーの前か……たまらんなあ……