ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ゆきゆきて、神軍

 

ようやく見ることができたけど、コレ噂通りやべーな……なんかもう言葉がない……

いきなり「無礼だ」って殴りかかったのもビックリしたけれども、病人に暴力をふるいだしたときは「うわっ、やば……」という感じ。そもそもアポなしで乗り込んで意に沿わなかったら相手を恫喝するというやり方や、「自ら警察を呼ぶ」というアクションを取ることで相手を怖じ気づかせるというテクニックなど、あーそうかーこういう風に他人をコントロールするんだなーと言うのがよくわかって大変面白い。そして「天罰」という概念を使って、自分がその罪を償うみたいなところで絶対の強みを持っている振る舞いだもんなー。こういう人間にはまともに相手しちゃいけないんだなーと言うのを強く思った。っていうか相手しようとすると、拳銃持ち出して人殺しをしに来るわけでしょ? いやー、関わった時点で負けでしょう。

「二度とあの戦争を繰り返さないために」というロジックで、個人の尊厳が蹂躙されるアングルは、当時はある程度の正当性があったように見えたのかも知れないけれども、今からみたらマジで人権の蹂躙なので、はっきり否定しなければならない類のものだよなーとは思った。っていうかPTSD抱えながら生きている人間に、「人肉を喰っていない」側の人間が、それを糾弾するとか、その図式がおぞましすぎてちょっと話にならないわよね。

迫力はあって色々させられたが、どうも色々見ると自ら行った「演出」の側面もあるらしくて、うーんドキュメンタリーとは難しいなあと考えさせられるわねえ……