ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

信長

 

[まとめ買い] 信長

[まとめ買い] 信長

 

最初は読み方がわからなくて翻弄されるが、巻を重ねるにつれて内容の咀嚼の仕方が巧みになったのかそれともオレの脳がついていくようになったのか、楽しく読める内容だった。いやまあ信長の生涯に対する前提知識はあったほうが楽しめるのだろうけれども。キャラクターがいかにも漫画な書き分けがされず劇画調でなおかつ甲冑とか被ってるもんだから、雑に読んでるとどのキャラがどのキャラか混乱する。秀吉さえも時々「あーこいつ秀吉か」と見逃してエピソードで気づく始末。

でもまあ、信長の周囲に控えるキャラの立った人材を一人一人長いスパンで立てていく描き方ではなく、むしろ単話読み切りでゲストキャラを立てていくようなつくりがほとんどで、だったらこの程度でも全然面白く読めるよね。

あ、でも明智光秀だけは例外で、時間を追って丁寧に謀反までの説得力をつけようとしてるよね。でもってそこに、信長という人物に対する原作者の解釈が見えて面白い。ってかこんなに宗教に対する反発をベースに描くとは思わなかった。実際問題武田信玄とか上杉鷹山とかのスター武将とは直接相対する機会が少なかったのはわかるけど、エンタメとしては大変面白いポイントなワケで、そこを切り捨てて描くのもすごいよなー。

 

にしても、いやー、絵の密度がヤバイよなあ。合戦のコマとかいちいち溜息が出ますわ。