DEATH NOTE コミック 全12巻完結+13巻セット (ジャンプ・コミックス)
- 作者: 小畑健
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/10/13
- メディア: コミック
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読んでなかった過去作品を今更まとめて読んでみるシリーズ。
よくもまあ週刊連載でこんな話をやったもんだなーっていうかめちゃくちゃネームが多いなーと感心する。全体を通して面白いのはやっぱり前半の夜神月がデスノートを放棄するまでで、あそこまでテンション高くやられたらもうあとは全部許します! という感じですね。というか基本的に話の整合性とかはどうでもよくて、月とLの関係性がとんでもなく面白いというのが読み進める動機だったりするので、月がキラであることを辞めた辺りからしばらくは物語の牽引力が落ちるよなー。まあ、その代わり小畑健の画力で人間関係をギャグとコメディを行き来しつつ描くのは、普通に面白いわけだけれども。小畑健にああいうコトさせるのはズルい。というかオヤジがズルい。
後半はどんどんルールが拡張されていきつつ、アクションも結構大味になっていくわけだけれども、あまりのめり込めないのは別にその大味さ故ではなくて、多分敵側のキャラクターの弱さ故だよね。いやまあそれも多分原理的にどうしようもなくて、空間が離れて身分を隠してだとなかなかお互いをぶつけてキャラ立てをするのが難しい――というか、Lが身分を明かして月に接近するという序盤の展開が素晴らしすぎたんだよなー。Lが死んだところで終わらせたい気持ちはショージキあった。
しかしこのレベルの作品だと、有名シーンがネット上のネタ画像で拡散して刷り込まれちゃってるわけで、ポテチとか計算通りとかラストののたうち回るところとか、あーこれってこういう文脈のシーンだったんだーといちいち笑ってしまう。