ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ビートルジュース

 

ビートルジュース 20周年記念版 [WB COLLECTION][AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]

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これ大ヒットしたんか……うーん、全然意味がわからんなあ。

冒頭は「うおー『レベッカ』だ!」とひとり興奮したけれども、そこから先は全体的に低調というか……主役たちの立ち位置もイマイチよくわからず共感できないし、引っ越してきた方の面々もかなりどうでも良い。ついでにビートルジュースもうーん全然乗れないなあ、という感じ。ぼこぼこ登場するクリーチャーも全然面白味がわからず、一番笑ったのは登場人物が増えるたびに出てくる字幕の唐突さなのだった。

唯一惹かれるのはゴスなウィノナ・ライダーで、あんな黒が潰れまくって髪と一体化するレベルまで黒くしてまでゴスさせます普通? ありがとうティム・バートンそれで良いんですバッチリオッケーです。もう延々あの娘見続けたいですお願いします、という感じ。オマケにエンディングでは制服で中空ダンスまでご披露していただいて、うんありがとうありがとうそれだけでオッケーです。ありがとう。

しかしこの頃のSFXは一周回ってだいぶ味が合って良い感じにも見えてきたな。コマ撮りのカクカク感も趣あって悪くない。

すてきな片想い

 

すてきな片想い (字幕版)

すてきな片想い (字幕版)

 

これがデビューなのか。ここから『フェリスはある朝突然に 』まで一連で観たけれども、うーん、やっぱなんで『ゲームウォーズ』であんなに崇められていた監督なのかわからんなー。乱痴気騒ぎの過剰さとかは、あはははこの監督らしいなあと思ったけれども、うーん、アメリカ人だと細部にがはははと笑えたりするのだろうか。バージンロードをラリって歩くとかも、向こうの人にはいかにもなゲラゲラネタだったりするの? まあでもたぶんそういうギャグの辛さが大きく差を分けてる感じがするなあ。便所臭いとかをあるあるで笑う精神で観なきゃならないってことでしょ? いやあ……アジア人に対するネタがあるからってワケじゃなく、笑えないよなあ……

片思いパートに関しては、絶妙にブサイクかわいい主役のあれやこれやはワリとどうでもよくて、想い人の方もおーいいやつだなーと思いはするけれどもこれまたどうぞ勝手にお幸せにって感じで、感情移入の対象としてはやっぱりあの年下ボーイだよなあ。ハッタリ含みでめげずにトライして、ちゃんと(?)ステップアップするストーリーラインは、うーんどう考えても彼の物語って感じがする。そこはとてもよい。

しかし、向こうのティーンエイジの歯の強制の記号性はまじでよくわからんなー。あれどういう気持ちでみればいいのだろうか。

ヘラクレス

 

ヘラクレス 怪力ロング・バージョン [Blu-ray]

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エンディングであまりのゴッド・オブ・ウォーへのリスペクトのあからさまさに爆笑した。ヘラクレスだからってやり過ぎじゃないですか。というかもうこれ映画版ゴッド・オブ・ウォーで良いんじゃないですか。版権とれなかったからしょーがなくこういう映画にしたとかそういうんじゃないですか。っていうかホントにこのスタッフでゴッド・オブ・ウォー映画版撮ってみてくれませんかね1度。

ぶっちゃけストーリーがだいぶえーって感じで、特に金で動く傭兵として描かれていたヘラクレスが突然正義の心に目覚めて立ち上げってしまう描写がもう全然突いていけなくて困る。「民のため」とか動いてたのはむしろ王の方だったじゃんお前リタイヤが望みだったんじゃないんか。なんかもののついでに復讐果たされちゃう元の主はクソかわいそうだし、自分が家族を殺したんじゃないか描写もクッソどうでも良いし、予言を外してそっち殺す意味がわかんねーし、うーん話はかなりしんどい。神話を描きながらストーリーがドストレートに素晴らしい『バーフバリ』とかが脳裏をちらついちゃうのもあるかもしんない。

あとせっかく神話があるの? ないの? のスレスレでケンタウロスを扱っているのに、味方がフツーに馬に乗っててえー? となった。あれって馬に乗った人間の誤認説とかあったよね? なんでそこ徹底させなかったのかしら。

まーそれでも最後まで楽しく観られたのはドウェイン・ジョンソン様々である。柵持ち上げとか像転がしとか、もうクレイトスさんにしか見えないもん。ホントゴッド・オブ・ウォー映画化お願いしますよ。

ゲット・アウト

 

ゲット・アウト ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]

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うーんしょーもない。怖がらせるために怖がらせる演出って怖がらない人には意味ないのでなあ。不気味さ出すためにジジババの振る舞いをあんな不完全にしちゃったら説得力大きく減ぜられちゃうでしょーに。涙流すシーンってあったらマズくない?

まあホラーとコメディは紙一重だと思うけど、夜に全力で走ってくるだけのシーンとか、あまりにもわかりやすいサイコ的音楽に爆笑しちゃったよ。ってかさー、あの鹿の角で殺すシーンはアリなの? さすがにアレは笑うしかなかったんだけど、狙ってやってるよね? 本気じゃないよね?

怖がらせる仕組みとしては人種間の気持ち悪さが引いてあって、まあそこら辺はアメリカに住んでれば結構身につまされる感じになるんだろうなーという気はする。そこら辺はまあまあ良くできてたと思う。ストーリー的に黒人の肉体を手に入れたいという考え方はサッパリ理解できなかったけど。いやホントにあの家のジジババ生きてて楽しいの? ホントに?

あと催眠はなー、やろうと思えばいくらでも話をねじ曲げられるというか、もうこの話全部が幻で実は……みたいなオチまでできてしまう超チートなギミックなので、もうちょい効果的に使って欲しかった感じがします。カップのシュコシュコはエンタメとしては適切な感じだし、沈む描写も印象的ではあったけど、もうちょい上手くストーリーで活かせたよなあ……催眠からのトンデモ移植手術で色んな細かいことがどうでも良くなってしまった感じ。

オーソン・ウェルズが遺したもの

 

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『風の向こうへ』を見終わったら直後に勝手に再生が始まってしまったので流れで観たのだった。

オーソン・ウェルズがハリウッドを追い出されて不遇だったという話は聞いていたけれども、なるほどこういう流れだったのか。っていうかこの時代のレジェンドな映画人ってすごいなあ。ピーター・ボグダノヴィッチってなんか見覚えあるなあと思ったけど、確か『ヒッチコック/トリュフォー』に出てたよねー。ってかそもそもオーソン・ウェルズも『ホドロフスキーのDUNE』でオファー受けてたしな。このころのアメリカン・ニューシネマとかヒッピー・ムーブメントなアメリカ映画の空気ってこういう作品に触れないと全然想像できないぜ。

スタッフで言うと印象的なのがやはりカメラマンのゲイリー・グレイヴァーで、この後どんな映画撮ったのかしらと気になって調べたら ゲイリー・グレイヴァー(Gary Graver) のプロフィール - allcinema 知ってる作品が『バニシングIN TURBO』しかねぇ、というかタイトルで大体ポルノってわかる! いやあ、作中作パートがすげえいいデキだったからこそ、色々考えてしまうなあ。

作品の創りについてはインタビューで偶然性を生かした作品、というのが大変わかりやすくて、やはりウェルズは今のフェイクドキュメンタリーみたいな作品を志向していたんだろうなあ。こりゃますます『オーソン・ウェルズのフェイク』見なきゃならない気がしてきたぞ……

Zolo Liberty が生活の煩わしさをひとつ減らしてくれた

 

タイムセールで安くなってるっぽかったのでレビュー書く。クラウドファンディングで手に入れた「+」の方使ってるけど、普段使いなら全然これでいい。

最近スマホからイヤホンジャックがなくなって不満が色々出ているけれど、俺はだいぶ前からBTイヤホン・ヘッドホン使っていたのでその感覚が全くわからない。っていうかカバンから取り出す度にぐちゃぐちゃになったコードほぐすのって嫌じゃありません? 最初は音が途切れるの気になってたけど、最近はだいぶ安定しているので問題なし。あと問題は充電が頻繁なことで、BTイヤホンって気付くと結構電池が切れてるのよね。かといって毎日充電するのもめんどいし、ヘッドホンなら電池持ちはいいけれど、そもそもかさばるから持ち歩きに向かない。

ってことで行き着いたのがこのZoloで、ケースがバッテリーになっていて24時間分音楽が聴けるって、なんですかそれ最高ですか。単品だと3時間半しか聞けないって書いてありますけど、それだけ連続で音楽聴き続けたらもうサイパンだって行けちゃいますよ。そもそも耳から外したらすぐケースにしまうに決まってて、今まで普段使いでバッテリー切れになったことないんですよね。でもってさらに便利なのがバッテリーケースの残量表示で、ケースについてる3つの白い点が、イヤホン取り出す度に光ってくれるわけです。

ケースはそこそこ大きいですけど、小型のモバイルバッテリー的に常に鞄の中に投げ込んでおけるサイズ。移動中の音楽って、いつ聞きたくなるかわからないじゃないですか。充電頻繁だとイヤホン持ってくるのつい忘れちゃったりするじゃないですか。この値段でそういう心配とか煩わしさがなくなるの、大変良いですよ、ホントに。

 

ところで、普段家とか仕事場とかではネックに回すタイプのBTイヤホン使ってて、中華製の色々試してみたんだけど、

結局行き着いた先がやっぱりAnkerなのだった。 Ankerマジ安心。Zolo+は実際右耳の調子が悪くて、これどーにかなんないのって連絡したら、すぐに新品が送られてきました。そりゃ売れるよねAnker製品。

風の向こうへ

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オーソン・ウェルズは『黒い罠』以降観ていなくて、あのキレッキレなウェルズのその後の作品を見たいなあと常々思っていた。『オーソン・ウェルズのフェイク』とかは、ちょっと前にモキュメンタリーにドハマリしたこともあって、サクッと見てしまいたいんだけどなあ。ネット配信がないとなかなか行動まで至らない……

で、『風の向こうへ』が来たからヨッシャーと思って見たわけだけれども、うーん、これがオーソン・ウェルズ作品なのかー? というのは全然ピンとこない。それまで観ていたウェルズの作品がエンタメだったから? 歳を取ってこういう私小説的というか自叙伝みたいな作品を撮るとエンタメっぽさがなくなってしまうのはわかるけど、うーん、果たしてこれが本当に監督の思い描いた映画の形だったのか。

なんて作者の気持ちを考えなくても、まあちょっと散漫でどこら辺にフォーカスしたら良いかわからん作品ではあるかなあとは思う。観ていてかなり辛かったのは自分のリテラシーのなさ故なんだろう。作中作を使いつつ実際にカメラが撮った映像という体で大変野心的だけれども、POVとかがバンバン取られている今から観ると、リアリティのコントロールって意識を散漫にさせないために大事なんだなあと改めて思った。

にしても作中作のエロシーンはだいぶキレキレで、いきなりの電話ボックスの編集にはびっくらこくし、ゴールドフィンガーな飲み屋やらカーセックスやら縞々影での追いかけっこやら、映像見ているだけで全然満腹になってしまう。っていうか女優が大変魅力的である。ずっとあの追いかけっこを見ていたいとか思ってしまうくらい。