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ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

マイ・インターン

映画

 

ロバート・デ・ニーロがこういう役をやるのか。なんかそれだけで笑ってしまいますね。普通ロバート・デ・ニーロだしホントにこの役柄でオッケーなのかなあ集中できるかな、と不安だったのだけれども、そこはさすがに名優だなあ。老いを適切な形で演じていて、大変大変参りました。ジャック・ニコルソンやらクリント・イーストウッドやら、名優はきちんとプランを持って自分の老いをフィルムに焼き付けるんだなあという感じ。

映画自体もかなり好感が持てて、ちゃんとソツなく面白い。最初距離の置き方に戸惑うふたりが、距離を詰めていくプロセスは適切だし、雑多なエピソードで散漫になりそうな映画全体を、後半の浮気問題に収斂させたのは見事。あとは「かつてこの工場で働いていた」というエピソードがマジックだよなあ。具体的に何かがあるわけではないけれども、その奇跡的な巡り合わせを明かすことで、ふたりの仲が決定的に深まるという非論理的な説得力がたまらん。

にしてもこの主人公のストレスフリーさはビックリである。ロバート・デ・ニーロが老いて新しい職場やPCやらに苦戦する様子が見たくない、という気持ちは確かにあるし、そこを編集やら何やらですっ飛ばして表現するのは確かにアリなんだけど、えーと、ああそうかこれはアレか、異世界転生のストレスフリーさに似てんのか。違うか。何にせよ、『プラダを着た悪魔』だと、そのストレスフリーさがファッションという価値観への軽視に繋がりかねないつくりだったから嫌だっただけど、このつくりだと別にそういう反感はありませんでした。