ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

マーシャル 法廷を変えた男

 

マーシャル 法廷を変えた男 ブルーレイ&DVDセット [Blu-ray]

マーシャル 法廷を変えた男 ブルーレイ&DVDセット [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2018/07/04
  • メディア: Blu-ray
 

公民権運動でがんばった黒人弁護士の法廷劇といういかにもアメリカ映画で撮ってそうな話。こういう出来事を物語として語り直しているのは本当にすごいなーと思う。

面白いのはマーシャルが単純なヒーローじゃなくて、見ようによってはいけ好かない傲慢な男として描かれているところ。というかこの話、どう考えても相棒のユダヤ人に感情移入するようなつくりだよねー。教会で偏見を喰らうかドキドキしているときの、見知らぬ男からのカンパだったり家族からの尊敬だったり、そういう「普通の人々の世間に抑圧される良心」のほうに焦点が当たっているのが大変よろしゅうございますね。

一方でマーシャルにもちゃんと彫り込みがあって、物語的にはあんまり意味のない流産エピソードとかが、ちゃんとキャラの弱さを描いているのがいいよねー。決して多くはないんだけれども、家族との関わりのシーンってこうやって効果的に機能させるんだなーとだいぶ納得しました。

しかし法廷劇としてはだいぶ食い足りないよなー。最後にもうひとつくらいどんでん返しがあるのかと思ったよ。いやまあそのくらいの地に足ついたリアリティでやって、むしろドラマはふたりの弁護士の方に置いてるんだろうけどねえ……