ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

日本現代建築ドキュメント 1950-2012

 

結構前に買っておいたのをようやくページめくったんだけど、いやー、マジでよくわかんねー。いやまあ、ザッと見たところ図版も豊富だし全体を眺めるには良いのかな、みたいな印象だったけど、細かく見ると結構キツい。

まず何よりボディコンの女性が建築に対して発してる一言コメントがキツい。「教養がなくバブルに踊らされた女性の視点」のカリチュアライズが、書き手側の偏見をそのまま刻印しているようで、本当にキツい。このくらいの時代ってまだそういう書き方がアリなんだっけ? ひとつのジャンルの大きな歴史の流れを描いているような本で、そういう書き手側の偏見が、ある種の軽いユーモアのつもりで刻印されているのは、本当にキツかった。しんどい。

あとまあ、写真に結構な頻度でボカシが入っていたり、写真ではなくてスケッチだったりするのは、権利の関係なのだろうか? ちゃんとした写真を見たいなーと思った。写真も基本、ひとつの建築に対して1枚しかなくて、うーんもっとポイントを見たいなーって感じ。せんだいメディアテークとかはよく行ったけどあの1枚の写真でほんとうにわかるんだろーか。

あと隈研吾の建築がひとつしか載ってなくて、しかも木がメインでないのはちょっと驚きだった。この本が出たあとの流れなのだろうなあ。この本の切り口だと、果たしてオリンピックのいざこざをどうやって語ったのかには、ちょっと興味がある。