007/慰めの報酬 - ガチラノ

ダニエル・クレイグ

いやー、時間を飛ばして見るとちょー洗練されてるなー。アクション映画の進化をこれでもかと感じる。冒頭のカーチェイスも良くて、採掘場まで話を引っ張る辺りとかよく設計できてるなーと思うけれども、その次のシエナの追走劇も最高。賑やかしのお祭りを挟みつつ、地下から群衆から屋根の上からで、最後にロープを使ってサスペンス！　という決着の付け方までもう素晴らしいの一言で、あーはいあのシーンだけで結構満足してしまいました。

のだが、一方で「007ってこれでいいの？」みたいな気持ちもだいぶある。面白アイテムとか全然ないのはやっぱりちょっと寂しいし、敵のスケールも「そんなもんかー」って感じ。あと美女との絡みが少ないのは、まあダニエル・クレイグのシリーズはこんなもんかとも思うけど、やっぱり過去作との差にビックリしますわね。

ストーリーは、因縁とか正直わかってないのだけれども、それをさっ引いても「うーん……」って感じがする。007の内面が複線として流れてるはずのプロットだけれども、そっちに全然追いつけないよなあ……

あと後半のアクションは「もうちょっとがんばれなかったの？」という気持ちは結構ある。っていうか砂漠のホテルがあまりに脆くて爆笑せざるを得ない。車が突っ込んだだけであんな炎上爆発しちゃダメでしょ……