- 作者: アメリアアレナス,川村記念美術館,Amelia Arenas,福のり子
- 出版社/メーカー: 淡交社
- 発売日: 1998/02/01
- メディア: 単行本
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それまでの伝統を破壊した先に何もないことに、自分などは結構な恐怖を覚えてしまい仕方がなかったのだが、しかしそこに踏み込むからこそ見えてくる地平があるのだなあ、と強く思わされる。
伝統的基準が機能しないからこそ、何かの価値を見定めるためには、きちんとした自分の物差しを持っていなければならないわけで、現代のアートは自分側にある物差しを鍛えるよい訓練になるのだろう。
「なぜ、これがアートなの?」という問いかけこそが、作品に対面したときのもっとも誠実な態度なのだなあ。