「狼」ってついてるからハードボイルドやるのかと思ったら、思いの他コメディでビックリした。ジョン・ウーってこういう映画も撮ってたの? チョウ・ユンファのコメディ色の強い芝居も、なかなか新鮮。あ、『ドラゴンボール』もコメディ色強い亀仙人やってたっけ?
なんか色々テキトーなストーリー展開で、こういう勢いはジョン・ウーっぽいよなあ。育ての親の警官業のどうでも良さとか、あまりに極端で笑ってしまう。絵画強盗のあととか、アレもうごまかしようがないよね……
チョウ・ユンファが途中で車椅子で登場して、どーせフェイクだろ? と思ったけど、結構車椅子を引っ張って、それはそれで面白かった。替え玉無しで車椅子アクションをされると、それだけで引きつけられてしまいますね。まあ、潜入時の銃撃戦で、「この命の危機で車椅子を降りないんだったらホントに動かないんだろうな……」って思ったのに、その後サックリ「嘘でしたー!」をやるのにはビックリしてしまったけど。さすがジョン・ウー、テキトーだぜ!
にしてもラストで赤ん坊投げて「ぎゃーっ!!」って声が出てしまった。アレがギャグとして通用する時代があったんだな……ってむしろ感心してしまうよ。