ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ライトノベルを書こう!

ライトノベルを書こう! (宝島SUGOI文庫)

ライトノベルを書こう! (宝島SUGOI文庫)

この本、ド頭で「魅力的なキャラクターを創ろう! それが一番大事だ!」つってキャラクター造形を「憧れ」と「感情移入」から説明してるけど、それって明らかにヒロインや脇キャラじゃなく主人公を念頭に置いている。即ち「まず主人公からキャラクターを創ろう」というヒジョーにストロングスタイルな指南書であり、さすがに今コレだけを手がかりにラノベを書くのは無茶かなあ……
書いてある内容の説教臭さ・建前感から「結構年いってる人なのかなあ」と思ったらそんなこともなかったぜ。「主人公が大事」「キャラに欠点つくれ」なんて言ってることがまるで小池一夫先生じゃありませんか。

「なぜライトノベルを書くのか」的作家の心構えみたいなことには全く触れていないし、かといって技術的なハウツーとしても食い足りない。一人称の混じる三人称について具体的な例示がないあたりはハッキリ言って論外でしょう。

まあそれにしたって、職業作家になるための実際的なアドバイスばっかりで、「ライトノベルは素晴らしい可能性を秘めていて、貴方たちはそれを現実化することができるのです」みたいな言葉がウソでも良いから出てこなかったのには、なんか白けてしまったなあ……

以下雑感
・「てにをは気をつけよう!」の直後にてにをはが間違ってる文章があって思わず脱力。
・やっぱり『これが「演出」なのだっ』の直後に読んだのがマズかったな。サービス精神が段違いなんだもの。