SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者

SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者 [DVD]

続き物と知りながらここから見たんだけど。
いやー、すごい。この映画、すごい。
単に映像美や脚本のみでは絶対に成立しない展開が、映画の中でどうしようもない説得力で成立したなら、その映画は映画である意味があるということだろうとオレは思う。この映画にはそのどうしようもない説得力が、しかも作品の中心点たる「ラップ」によって付与されている。一番最後のシーンなんて、クドいしあり得ないしちょっと笑っちゃうはずのところなんだけれど、けれど、見終わった後にもうそれしかないって確信がある。そしてその説得力を、作品全編にわたって多用される長回しが下支えしていて、あのフェスのシーンの超超長回しの説得力は、ちょっと、今まで見たことがない。
圧倒される。すごい。

新釈 四谷怪談

木下惠介生誕100年 「新釈 四谷怪談(前・後篇)」<2枚組> [DVD]

んー、理にはかなってるけどしかしなあ。主人公にはもっと明確な行動指針を与えた方がエンターテインメントとしての居心地は良かったのではないかしら。お岩さんの火傷の辺りの展開はあまりにも都合が良いように感じてしまう。
映像は素晴らしく、ファーストカットのドリーを始め、日本的な小物とカメラの移動でちょっと溜息が出てしまう。

ユナイテッド ミュンヘンの悲劇

ユナイテッド ミュンヘンの悲劇 [DVD]

史実がすごすぎて映画が霞むなあ……
期待していたのだけれども、映画としてはちょっとこなれていないというか、困難の描写に欠ける印象。
映画的カタルシスを追い求めるなら、サッカーシーンを描く選択肢もあったのではないかなあ、と思う。

ザ・ウォーカー

ザ・ウォーカー [Blu-ray]

ユパ様！　いきなりナウシカでビックリする。
道具立ては良くて、まあバレバレの聖書もわからんでもないし、崩壊後の世界の物々交換の感じも悪くはないのだけれども、ストーリーが乗れるかというとそんなこと全然ないのが残念だなあ。
最早マッドマックス見てしまったからこのテンション、というのはあるかもしれない。

トレマーズ

トレマーズ [Blu-ray]

あーこれは良いですね。
キャラクターがちゃんと立ってて、モンスターの見せ方にも工夫があって、駆け引きがわかりやすく提示されてる。
まあちょっとモンスターの行動に制限がありすぎて恐怖感が薄れがちだけど、むしろそこが映画の良さになっている。
こんな炎天下のモンスタームービー、なかなかないよなあ、と思いました。

エリザベス

エリザベス [DVD]

あー、結構モタモタするところもあるけれども正直オレコスチューム物に弱いのでケイト・ブランシェットがエリザベスでありがとうございます。ありがとうございます。ありがとうございます。
いやまあしかし展開にもう一声説得力が、とは思わなくもなく。あとあの部下が万能すぎる……