ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

最初に父が殺された

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カンボジアのクメール・ルージュの話。ベトナム戦争のドキュメンタリーも見てたからまあなんとなくわかる感じ。

それにしてもこの映画のないようであのラストの締め方はどーなんだ。いやまあもちろんアメリカはひでーし責められて当然なのはわかるんだけれども、しかし映画の中で大概ひどく描かれているのはクメール・ルージュであって、それなのに突然ラストにあんな感じでアメリカの反省みたいなの差し込まれるとホント自分が好き感がでてしまってどーもなーと思う。この少女の目から見たらただ翻弄される弱者視点になるわけで、それにわっかりやすい政治的主張がどーこーみたいな解釈くっつけんの逆に不誠実な感じがするんだよなー。

大体こういう視点から描いたらそりゃちょっと反論不可能ないい話にはなりがちで、じゃあそれが映画としてまとまった作りになっているのかというとあんまりそういうふうにも見えないのはどーなのかなーと思う。現実の出来事から上手くテーマみたいなのを引き出せていないように見えるのは、オレの見方がわるいのだろーか。

っていうか監督がアンジェリーナ・ジョリーなのか。監督作品も既にいくつかあるのね。知らなかった。

アンカット・ダイヤモンド

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うーんやばい。というかこの役者すげーなー。このどーしようもないクソ野郎をやって最後までなんかよくわからんけど吸引力があってみてしまい……いやでも実際こういうどうしようもないクソ野郎の屑から迷惑被っててでも愛情やら血縁関係やら金銭関係やらで逃れがたく疲弊させられる……みたいなのはガンガンあるからなー目が離せないよなー。いきなり躊躇なく指輪を質に入れられて「うわーこいつやべー」って感じになっちゃうもんなー。目が離せない。

まあこういう映画だと、モラル高い観客からは、このどうしようもないクソ野郎をどうやって破滅させるかみたいな悪趣味さが見所のひとつになっているわけだけれども、あの取り立て屋を閉じ込めてのギャンブル感染のシーンはまあケッサクだよなー。同時並行で愛人がスリラーやっている辺りも合わせてうーん、素晴らしいって感じ。あのシーンがあっただけでもこの映画見られて良かったなーと思いますよマジで。

しかしほんと不思議な映画ではあり、大きな筋立てはなく目先の金策に追われ誤魔化し誤魔化し進んでいく日常がそのまんまストーリーになっているのはだいぶズルズル進んでいく感があり良い。古くさいBGMも決まってますしねー。

しかしユダヤ人だのなんだののやり取りはちょっとわからんなー。エチオピアが宗教的にちょっと特殊なのはなんとなく聞いているけれどもそこら辺も関わっているのだろうけれども全然よくわからん。

セサミ・ストリートへ愛を込めて エルモに命を吹き込んだ人形師

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いやーそうだよなーオレにとっては当たり前で深く考えもしなかったものにも技術があって歴史があって語られるべき物語があるんだよなーというのを思い知らされた感じ。そもそもあんまりセサミストリートがよくわかってなくて、知り合いがエルモ推しだったのもへーそうですかって感じで聞いていたし世界中で大人気だったことすら知らなかったんだけど、はーなるほどそういうことがあったのかーといちいち感心させられるだけの力がありました。

やっぱりひとつのことに熱中することで世界がひらけることはあるってのは素晴らしいことだし、またそれを導く師弟関係があるのは大事なんだなーと思います。自分が受けた恩を次の世代に繋いでいくシーンは、まあベタだけどやっぱり感動してしまいますよねー。そこでちゃんとレジェンドの名前が継承されている辺りのくだりも泣けますよねー。

そして貧困と流動性のなさがそのチャンスを奪いかねないということも明らかに示されていて、あー今の時代はネットがあって良かったなーと本気で思います。修学旅行がなかったら逢いにいくきっかけがなかったんだろうしなー。

私が愛した大統領

 

私が愛した大統領(字幕版)

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  • 発売日: 2014/06/07
  • メディア: Prime Video
 

ビル・マーレイが大統領って大丈夫か。第2次世界大戦を本当に戦い抜けるのか。パラダイス・アーミーみたいになるんじゃないのか。正気かおいアメリカ。

とか思ったけれどもまあなんというかこういう映画がやってくるとは思わなかったなー。多少はフランクリン・ルーズベルト周りの話も見ていたから、まあ障害を持っていて広報的にはあまりそれを見せなくて……みたいな話は知っていたけれども、不倫というかハーレムというかそういう人物像をたっぷり描く映画だとは全く思わなくてビックリだぜ。ぶっちゃけそっちのドラマはあんまり良くわかんないというか、ああいう立場で公然と不倫をして……みたいなのが想像できないのであんまりおもしろくもなかったのだった。内面とか読みとれんのはおれがあんまり細やかさがないからとかなんだろうなー。

っていうかあんな田舎に国賓を迎えたりするのはアメリカ的にアリだったんだなー。エリザベス女王と一緒に来たのは吃音のあの国王さんね。イギリスとの関わりってチャーチルとあーだこーだやるのかと思っていたからそこら辺はちょっと残念ではある。

まーしかしお互いに障害を持った国の指導者が向き合うシーンはなー。色々考えさせられるなー。選挙で自ら大統領になった男と、生まれついて国の代表となる運命をせおわされた男の対比がなー、なんともなー。

ウィンター・オン・ファイヤー: ウクライナ、自由への闘い

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私不勉強でウクライナのことなんてろくに知らなく、だからこういう事件があったことも当時は全く追いかけていなかったのだけれども、いやーすごいなー。これがデモの力、これが市民運動……って感じ。

まあとにかく全編映像の力・説得力に満ちあふれているのだけれども、とにかくウクライナの冬でデモが行われているという画がやばい。ズルい。降りしきる雪とバリケードと燃えさかるタイヤ、そして周囲を取り囲む教会に中央に立つ塔……いやはや、こんなの映画でも用意できないですよマジで。

そして印象深いのはやはり「広場」が舞台になっていること。市民が集まる場所としてデザインされてんだなーヨーロッパの広場は、というのが大変よくわかる。日本でも新宿西口の広場が学生運動でどーのこうの言ってたのは、まあこういうことなんだよねーという感じ。

あとは宗教が社会の中で果たす役割も大変興味深い。緊急で作られた診療所も破壊される中で、宗教施設がその役割を果たすんだなー。レイヤーが異なることでちゃんと特殊な機能が果たせていて、うーん宗教というのはバッファとして優秀に機能するのだなーと思う。

しかしまあ直接的な内容に関してはひたすらえげつない話だよなー。交渉しては裏切られ、交渉しては裏切られ、どころかどんどんエスカレートし……というのは見ていて大変つらかった。マシンガンとか持ち出された時はもうホント唖然とするしかない。

いやあ、デモで平和的に現行の制度に則って問題を解決しろとか、まあ当然それが無理なこともありますよねーって感じ。こんなんやられたらどーしょーもないじゃん。

パッチ・アダムス

 

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  • 発売日: 2016/08/24
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うーん、このロビン・ウィリアムズ炸裂って感じ。この役柄はこのキャストじゃないと無理だよなー。結構ストーリーが「え? そこ省略しちゃうの?」ってところが省略されてて、でも一応ちゃんとお話が繋がっているのはロビン・ウィリアムズのキャラクター性にだいぶ寄っかかってるよねー。具体的には病院で信頼を勝ち得るくだりとか、成績が良いくだりとか。一番おいしくて難易度高いそこをヌルッとパスしちゃうのはちょっとズルいなーと思う。

一方人間ドラマとして一番重要なヒロインの死については本当にそれでいーの? という感じはする。蝶々の話は確かに印象に残ったけど、自殺前に蝶々見つけて思い止まって……って展開はさすがに都合が良すぎやしないだろーか。いやああいう奇跡でクリアさせるしかない障害なのはわかるけど、わかるけどさー。立ち直った後の行動にも、彼女の思い出みたいなのが結構薄いのは、うーん本当にそれでいいのかしら? という感じがするよなー。

これもまた事実を元にした物語……という話ではあるのだけれども、あまりにもロビン・ウィリアムズがロビン・ウィリアムズっぽすぎて全然地続き感がないのも困りものである。まーそのくらいのリアリティをあえて採用したのだろうけど……

華氏119

 

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  • 発売日: 2020/03/03
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Netflixに来たのでようやく見られたんだけれども、いやーようやくちょっとずつ挿入される映像の意味がちょくちょくわかるようになってきたなーって感じ。ブッシュゴアのフロリダのアレとかあーそうそうこないだ見たよってなるよね。

全体的には、あー、アメリカという国のダイナミズムを思い知らされた感じ。今BLMでガンガン盛り上がっているのが放送されて、日本人が自分の国の価値観であーだこーだ意見を言ってたりするけれども、まーなんつーか民主主義に対する理解がぜんぜんちげーよなー。そもそも日本にマイケル・ムーアがいないもんなー。

いやもちろん冒頭からメディアが面白半分にトランプを取り上げたっちゅー拝金主義が、ふさわしくない人物を大統領にしてしまったという鋭い指摘があって、うおーそうかーいきなり核心を突くなーと感心させられたんだけれども、フリントの信じられない事件を経由しつつ、オバマへの失望をしっかり語りつつ、ナチスのプロパガンダになぞらえるのはちょっと直接的すぎて作意がヤバいよなーと思いつつ、最後にはしかし民主主義の希望みたいなのを語るのはホントにすげーなー。こんなにも率直に民主主義についての作品が投げ込まれるとは思わなかったので本当にびっくりした。いやあすごい。すごい。

マイケル・ムーアが今のアメリカをどう見ているのか、いやあ、すげえ気になるなー。