ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

13日の金曜日

 

13日の金曜日(1980) (字幕版)

13日の金曜日(1980) (字幕版)

  • ベッツィ・パルマー
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初めて見た。もちろんNetflixの「僕らを作った映画たち」のSeason3で入ったから。

噂には聞いていたけど、なんとなく知ってるオレたちのジェイソンは出てこないんだなー。でも「フレディvsジェイソン」は先に見てたから、「あ! この場所知ってる!」とはなった。逆順で原典に触れることもまあまああるよね。

内容的にはまあ殺人鬼の正体が面白すぎるというか、「え? それさすがに無理がない?」という感じ。後半のキャットファイトはどう考えても笑っちゃうよなー。いや、あの殺人鬼がそれまでの人間殺し回るのは無理でしょ。ってか車に乗って登場する意味もわかんねーよなー。脚本はさすがに雑。

それでもまあ殺し方の見え方が良ければ良いのだろうなあ、というのはあり、やっぱり下から喉を突き刺されるシーンとかは大変ショッキングで良い。っていうかケヴィン・ベーコンなのね。下積みで結構過去の名作的なものに出てるんだなーと感心。

あとはやっぱりラストシーンだよなあ。あそこはハイスピードカメラで狙っていたけれども、OPの襲撃とか殺人鬼の撃退とか、スローモーションがヤケに印象に残る作品でもある。

あーそうだ、あとテーマ曲含めてやっぱり「サイコ」の影響ってでかいよね多分。ジェイソンが憑依する超常現象チックなところもやっぱり「サイコ」があったからだろうし……でもそうやって考えると、ラストで「やっぱり超常現象が起こる」というのは衝撃の展開だったんだなあ。なるほど。

誘拐犯

 

雰囲気はあるけどわかんねーなこれ……全体的にお話がよーわからん。わからせようともしてねー感じがするけれども。

とりあえず素人のはずの主人公側二人が強すぎて笑った。ベニチオ・デル・トロだからまー説得力は出ちゃうけどさー、なんなのこの人たち? OPでボコられて情けない姿さらして、その後ゲイっぽいニュアンスを見せておいて、モノローグもインであーこいつらは社会の爪弾きであることを示しておいて、きっとしょうもない誘拐が行われるんだろうなあと思ったら、なんでこいつらこんなに強いの? まさかここまでガンガン戦える奴らだとは思ってないじゃん。銃器も死ぬほど持ってるしさあ、そういう映画だったのこれ? 車を盗んでの移動が当たり前の状況で、ああいう武器ってふつーに調達できるのかしら? メキシコ。

印象に残るのはやっぱり序盤のカーチェイスで、そうだよねえ車で単体で相手を捕まえるのって本来結構難しいよねえというのを改めて思わされるし、ラストのねずみ取り状況もなかなか気が利いている。お互いにお互いの情報に気づいてるところとか、なかなかキャラ立てとして良い感じだし、こういう地味なところのアイディアは良いんだよなあ。

あ、あとどうでも良いけど途中のビデオで早速「ダーティ・ダンシング」が流れてて「妊娠繋がりか!!」とすぐにピンと来れたのはよかった。文脈の蓄積。

ワールド・イズ・ノット・イナフ

 

うーんマンネリ……このマンネリ感……今まで何とか色々新機軸を探そうとは思っていたけれども、そろそろ限界か……

OPは大変よろしく、石油テーマを踏まえながらああいう映像を作ったのはとても良いと思う。あとパイプラインは何度も出てきたけれども、意外とここまでガッツリ石油利権を絡めた話ってなかった? かもしれない?

ただまあ石油ってリアリティがあるから、そこに色々理屈をつけようとしたところで、どうしてもスケール感が足りねーよなーとは思う。結局やることは黒海の海峡閉鎖だもんなあ。ロシアとかはだいぶ怒るだろうけれども、世界規模の問題にはならなそうでどうも。まあそこら辺は、かねてからの「悪役の設定の難しさ」に繋がるのか。でも全体的にリアリティ路線に寄るのは時代的にも仕方のないところがあるんだろうな。

ラストの潜水艦アクションは、「なんだよこの内装頭おかしいだろ」と思ったらそれが縦になって生きるというどんでん返しがあり、まあなんだかんだ楽しかった。なんでそこを繋ぐとそうやって出てくるの? とかちょっと理屈が良くわかんないけど、まあ細かいことを言わせないだけのマンネリ感の打開はあってよろしい。

007/ゴールデンアイ

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  • ピアース・ブロスナン
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95年。ここでMがジュディ・デンチになるのね。そこら辺、ジェームズ・ボンドの女性観にも決定的に影響を与えているところはあるよなー。象徴的なのは冒頭で女性に対してセクハラを行うハッカー君が、悪者として描かれること。ギークな悪役が幼稚ないたずらを女性に働くことで、それまでのボンドのセクハラ紛いの出来事をチャラにしようってんだから、まあパソコンオタク君も良いように扱われているよねーという感じは正直する。ま、ラストの死に様も見事だったしいーんだけどね。ボンド役もサクッと変わったわけだけれども、なるほどコレはコレでたしかにボンドっぽいなーという感じはする。納得の人選。

アクションの質みたいなのもブラッシュアップされていて、手持ちを生かした撮影で緊迫感が格段に上がっているよなあ。現代のアクションってちょっとカット割りが激しすぎて何をやっているのかわかりづらいことも結構あるんだけれども、このくらいきちんとアクションを捉えようとする意識があるとみていて安心するなあとは思う。

あとまあ謎の女性悪役との絡みは、いやまあ明らかに歪なんだけれども面白かったなー。なんでそういうことする必要があるの? とは思うんだけれども、振り返って見るとジェームズ・ボンドに対してセックスアピールで負けないキャラクターってのはあんまりなかったので、あーこれも転換点だからこそ行われたキャラ付けなのかしら。

ダーティ・ダンシング

いやー、これってこんなに有名な映画だったの? 正直知らなかったのでめちゃくちゃビックリしている。『天使にラブ・ソングを…』の監督だったのね。なんで見始めたかというと「僕らを作った映画たち」に出てくるからで、この映画を見終えないとSeason1がいつまで経っても見終えられないんだよ……いや実際あのドキュメンタリーがめちゃくちゃ面白くて、それをきっかけで映画を見る現象が起こっている。良いことである。

映画に関してはきちんと素晴らしくて、「ダーティ・ダンシング」という大変刺激的でアピール力のある物事を中心に、高級な避暑地で身分違いの恋、親子の対立とその克服……というまあ普遍的な問題をストーリーに織り込んでいるわけで、いやあこれきちんとした脚本だなあと思いますよ。あとダンスによる恋愛に対して堕胎の適法性みたいないかにもアメリカな要素もしっかり織り込んであって、うーんそりゃあヒットするに値する内容だなあと思います。

がが、まあ根本的にこの映画の素晴らしさを支えているのはヒロインの美しさだよなー。時間の経過とともにダンスが上達していく、というのはそりゃまあそれだけで魅力的なわけだけれども、この映画ってその上達がストレートに女性の成熟というか、肉体的な魅力が増していくところを描いているわけじゃないですか。映像的には本能とか完成にきちんと訴えかける映画になっていて、これは本当に素晴らしいことだと思いますよ。

 

カルロス、そしてもうひとりのカルロス

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「ザ・ファントム」ってタイトルじゃダメだったか。そうか。

テキサス州のメキシコ国境の殺人事件の話で、いかに捜査がずさんで正義が軽んじられているかみたいな内容。終わってみれば、あーうん、いかにもありそうな死刑冤罪の話だなあという感じの納得感がめちゃくちゃある。

ただまあ、当たり前にやれば「ふーん」って感じの内容にも思えるのだけれども、きちんと最後まで見せるのは構成がしっかりしているからかなあ。序盤の「冤罪判決を下す側」視点の編集から始まって、途中で地域ぐるみの陰謀があったみたいなアングルで話を引っ張り、冤罪死刑囚の内面描写で感情を寄せてから、意外な突破口を経て犯人の姿と地域の実像に迫る……というかんじで、あー構成がロジカルーって感じがしますね。

しかしまあ警察の情報提供者っていうことをスラッと言って、しかしそこをそれ以上深掘りしないのは、「こういうの普通に良くあるよね」っていうこと以上のものではないのだろうなあ。普通、もっとこの事件の異常性みたいなところを糾弾する編集になると思うんだけど、そうせずにむしろ被害者の心情に寄り添っているのは、あーそれがもう当たり前のものと受け入れられてるんだろうなーって重い気持ちになる。

っていうか、あー、ブッシュ大統領の一言がきっかけで事件を解決したけど、そこら辺もテキサスの土地と絡んでんだろうなー。なるほどなー。

消されたライセンス

 

このボンドは余裕がなくなったなーと思っていたら、むしろその余裕のなさを生かすような脚本になっていてなかなかがんばっているなあと思った。まあアクションは仕方ないところはあるけど、脚本ではマンネリを避けるために色々やっているんだなーとみょーに感心させられる。まあ、こういう目的意識を孕んだボンドが面白いかって言うと微妙なところはあるけれども、でもダニエル・クレイグのキャラ付けみたいなところには繋がっていくのか知らねーとは思う。またヒロインふたりの取り合いみたいになるのも工夫しているなーというところだけれども、相変わらずボンドは見つめ合ってラヴ直行みたいな描き方になっているから、あまりそこら辺が上手く生かせているわけではないよなー。いきなり結婚式で「恋人を失った」みたいな意味深なセリフもあるので、全体的にそっちの運命の人に寄せたかったのかもしれないけれども、このくらいの展開じゃちょっと説得力ないよなーとは思う。

あとアメリカフロリダからドラッグ絡みの話で始まってニューエイジ教団とドラッグを繋げるのはなるほど時事ネタ……というかんじ。年代ごとに題材をとったものの背景がようやくみえるようになってきて楽しくはある。

自分人間の顔は全然おぼえられないタイプなんだけれども、ベニチオ・デル・トロが若くなっていてもわかったので、うーん濃い顔! と思いました。