ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

Diner ダイナー

 

Diner ダイナー

Diner ダイナー

  • 発売日: 2019/12/18
  • メディア: Prime Video
 

いやー、ひどい。原作がめちゃくちゃ面白かったんだけど、同じ原作を見て作ったようには思えない。っつーかなんでこの監督にあの原作を渡したんだ? マジで意味がわからん。

原作の良い所って、殺し屋のガンガンいる世界で掃除と料理をやるところだと思うんだけれども、真逆の認識してるよなー。衛生的には全く見えない店内と、全く美味しく見えなそうな料理を見て、余りの認識の違いにむしろ笑えてきちゃったよ。っていうか、この料理で「美味しさ」の表現手段が、食っている人間のリアクションしかないってちょっと方法として間違ってないですか? ライティングが全く美味しそうな色合いに見えないのもそうだけれど、調理方法とかそこで出る音とかで味を想像させることって普通にできるじゃない。血まみれで料理をするところもそうだけれども、根本的に料理することそのものを尊く見せる努力に乏しいように見えるんだよなー。それってこの映画にとって結構根本的な問題ではなかろーか。

主人公のや造形も全く認識が異なっていて、究極のサバイバル状況に強制的にブチ込まれて、生きる事に特化して料理にたどり着くはずなのに、ちゃんと生存のために行動しなきゃならんところで無駄に泣き叫ぶとか、うーん……ボンベロも、最初から主人公のことを気にしすぎててもう全く解釈が違う。彼にとって主人公って消耗品だったはずでしょ? なんで最初からあんなに対等な感じで怒ってるの?

挙げ句急にバトルシーンでマトリックス始まっちゃって、もう爆笑が止まらなかったよ。そもそもバトルシーンや痛みの表現もひどいしさ(なにあの屁みたいなカード攻撃?)、ほんと、原作レイプってのはこういう作品のことを言うんだろうなーと思いました。

チョコレート

 

チョコレート

チョコレート

  • メディア: Prime Video
 

あー、このタイトル「チョコレート」にしちゃあかんでしょ。原題と邦題ではラストに受ける感慨が絶対違ってくるって。これだけ視聴者に答えを投げかけている作りなのに、この皮肉の極みみたいなタイトルのニュアンスを抹消してしまうのは、マジで有り得ないと思う。マジで有り得ないと思いつつも、いやしかしこれじゃあどんな邦題が適切だったかというとなかなか難しい問題ではあるよなあ……ただ、こんな無難な単語に収める内容ではないと思う。

しかし思った以上にシンプルで直接的な話なのが面白いなあ。こんな内容で2時間持つんだ、というのが逆に不思議だったりする。ライティングとかもそうなんだけれども、なんでこんなにこなれてない感じがするのだろうか。超不思議。まあ、そんなちょっと「どうなの?」と思う画面でも、じっと釘付けになってしまう役者力に負けましたって感じはある。上質の材料を使って過激な料理をシンプルに仕上げました、という感じだよなー。味わうこちら側にだいぶ判断が委ねられている感じ。

そんななかで「セックスはものすごく見せるぞ!!」という謎の強い意志が伝わって来てちょっと笑ってしまう。いやまあ笑うようなしつこさがまあちゃんと映画の中で機能してるからすごいんだけどね。ストーリーとしては、明らかにあそこでマジックが起こってる感じだもんなー、あんなに目の離せないセックスシーンで、しかもハル・ベリーがきっちりと仕事をやり切っているのが、とても良いと思いました。

トム・クルーズ-永遠の若さを追求して-

 

うーん、おフランス! 一時はハリウッドの象徴だったトム・クルーズに、「オレたちならどんなヤバいことでも言えるで!!」って感じでガンガン突っ込んでいく感じがたまんねー。

っていうかさー、今当たり前のアクションスターになっちゃってるけど、よく考えたら確かにトム・クルーズってすげー役者なんだなー。意識した頃から大スターだったから全然気にしてなかったけど、「ハスラー2」「レインマン」あたりからキューブリックとやるまで、確かに演技派としてきちんとやろうとしてたように思えるわ。今のトム・クルーズって、ある種トム・クルーズのセルフパロディみたいなところがあって、「ナイト&デイ」とかはもうトム・クルーズじゃないと成立しないなんかものすごい映画になってたよね……

でもまあ、「永遠の若さを求めて」みたいな内容って、まあこの年くらいまでだったらまあまあ役者として有り得る内容だよなあ。肉体派で男らしさを全面に出したアクションスターってそういうものじゃん? これからどうやって歳を取るかだよなー。クリント・イーストウッドとか、そういうあたりをきちんと作品に取り込んでて偉いなーと思うんだけれども、ミッション・インポッシブルのトム・クルーズだとなかなか難しいよなあ。体形も、がんばっているけれども、やっぱり若者を演じるには胴回りの太さが厳しくなってきたしね。まあでも、映画スターを続ける限り、これから絶対向き合うところのはずなんで、実はかなり期待しています。

怒りの葡萄

 

怒りの葡萄(字幕版)

怒りの葡萄(字幕版)

  • 発売日: 2020/05/17
  • メディア: Prime Video
 

ジョン・フォードの西部劇以外の映画を見たのは初めてかしら。うーん、名前はもちろん知っていたけれども、さすがに良いな……

まあとにかくトラックが良い。ぷしゅーと蒸気を噴き出しエンストしながらとことことことこ走っていくトラック。明らかに過剰な荷物と共に託された一族の声明。砂漠を越えて向かうは西のカルフォルニア。途中で容赦なくジジババが死ぬ。いやあ、超アメリカって感じ。西部劇じゃなくても叙情が映像からバシバシ伝わってくるのは、うーんさすがジョン・フォードって感じだよなー。

まあしかしそれにしてもかあちゃんの映画だよなー。ある種聖人となってしまう主人公の独白は、困惑の台詞で受け取る母親の視点がなければ、アレ結構ダダ滑りになりかねないところだったよなー。いやあ、あのシーンはとても良いですね。

それにしても、まあアメリカってダイナミックな国だよなー。そうかートラックが走る時代でもカリフォルニアってガンガン労働者を受け入れてたんだよなー。トラクターが小作人を追い出して集約農業に突き進んでいくんだなー。そしてジョン・フォードはちゃんと労働運動みたいなものをテーマに映画を描いてんだなー。「赤狩り」が映画界に吹き荒れる前の時代だよなーなるほどこういうものがつくれたんだなー。なんか色々内容以外にも興味深い内容でございました。

ケーブルガイ

 

ケーブルガイ (字幕版)

ケーブルガイ (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

このジャケずっと印象に残ってたけれど、あー、ホントだよく見たらジム・キャリーだ。全然気付かなかったよ(ひどい)。

ベン・スティラーのコメディーってなんか過剰でいつもビミョーに乗り切れないのだけれども、この話もなんかそういうところがあったなーなんでだろう。ジム・キャリーのウザさが最高に生きてると思うんだけれども、うーん……謎。ストーリーも、このくらいシンプルにするのはわかるんだけれどもなあ……ベン・スティラーがあんな感じで出てくるオチも含めて、うーん、ちょっとバックグラウンドがよくわからんなーというところではありました。あと謎の中世カフェね。

いやまあしかし、これってテレビっ子への過剰な思い入れとかがないといかんのかしらねぇ。ベビーシッター代わりのテレビとか、まあ理屈としてはわかるんだけれども、そこにあんまり共感ができないというか……しかもその共感対象がこのジム・キャリーなわけでしょ? うーん、やっぱりそこらへんが辛いよなあ。

あとそれにしてもジャック・ブラックが一般人役で出て来るのがなんか面白い。そうだよなージム・キャリーがいたらジャック・ブラックもあのくらい一般人に見えちゃうよなー。

オデッサ作戦

https://www.netflix.com/title/80202236

な……なんだこのドキュメンタリーは……

まあ冒頭の潜水艦購入のくだりが一番面白かったよね。ロシアに「軍用の潜水艦は買えるか?」って聞いたら、「ミサイルつきか? 不要か?」って聞き返されるヤツ。あのジョーク鉄板過ぎるでしょ。

まあとにかく冷戦終結ソ連崩壊時のヤバさがいまいちよくわかってなかったので、あーなるほどそういうことになるのかーと大変合点が行きました。そりゃまあカオスになるよなー。ってか国家が解体されるとビジネスチャンスが生まれるってのはああいうことなのねー納得。

とい学びがあるのと同時に、やっぱマイアミやべーなーという圧倒的な感慨が襲ってくる。さすがアメリカのチンポ。さすがペイン&ゲインを生み出した場所。いやー、1回行ってみたいもんであるなー。

あと、謎の国際逃亡犯も最高。っていうかなんでインタビューとれてるのかマジで謎。なんか全体的に中心の3人のキャラが濃いよね。実業家もパブロ・エスコバルを名乗るとか肝っ玉デカすぎるしさ。オマケに現在も服役せずにふつーに生活できてるとか、いやー……

まーその全体的な印象は散漫というか、エピソードが断片的でどういう話を語っているのかは大変わかりづらいドキュメンタリーではあるけれども、空気を味わうには良いのではないかなーと思いました。

フロントランナー

 

フロントランナー ブルーレイ&DVDセット [Blu-ray]

フロントランナー ブルーレイ&DVDセット [Blu-ray]

  • 発売日: 2019/07/03
  • メディア: Blu-ray
 

うーん、これ今見ると大変味わい深いですね……ある程度抑制をされることを避けられないメディアの役割が、技術の発達でユーザーに移った現代だと、この問題が一気に加速して、トランプみたいなことが起こるんだなーすげーなー。映画自体というよりも、今このタイミングでこれを見ることに意味があるっつーか。

 私的な問題と公的な問題の間を繋げる今の me too とかフェミニズム運動の重要性みたいなの、まああんまりよく勉強はしていないのですけど、多分大事な働きをしているのだなあみたいなかんじになりますね。大統領という理想を捨てて、家族という私を選んだラストの選択は、まあちょっとストレート過ぎてそれでいいの? と思わなくもないけれども、まあしかしそれはそれでいいんだろうなあと思います。

あとなんだろうこのカメラワーク。最初ロバート・アルトマンっぽいな、みたいな感じがなんとなくしたんだけれども、長回しで同じシーンを撮りながら音声のコントロールで焦点を向ける場所を行き来させるのって、これ結構面白いですね。まあ、こういうのいって情報の断片からそのバックグラウンドを連想しなければならないのだろうから、ちょっと異文化で前提知識がない自分みたいなのにとっては厳しい所ではありますけど……