- 作者: 森見登美彦
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/12/25
- メディア: 文庫
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なんとオモチロイ小説でしょう。
ひとりの青年の自尊心は、恋愛という未知の領域へと踏み入れるにあたって、現実の非現実を隔てる境界さえ壊さなければならなかったという、まあなんというかどうしようもない小説である。本当にどうしようもない小説なのである。どう考えてもディテールが嘆息モノであり、無論短編としての小技なんかも文句がつけようがなく、何よりヒロインのかわいらしさは反則モノである。
しょうもないものの圧倒的な物量攻撃に白旗を揚げる。ごめんなさい。