ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

夜は短し歩けよ乙女

 

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

 

 


なんとオモチロイ小説でしょう。
ひとりの青年の自尊心は、恋愛という未知の領域へと踏み入れるにあたって、現実の非現実を隔てる境界さえ壊さなければならなかったという、まあなんというかどうしようもない小説である。本当にどうしようもない小説なのである。どう考えてもディテールが嘆息モノであり、無論短編としての小技なんかも文句がつけようがなく、何よりヒロインのかわいらしさは反則モノである。
しょうもないものの圧倒的な物量攻撃に白旗を揚げる。ごめんなさい。