ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ウェンズデー シーズン1

www.netflix.com

なんか変な話だなー。

ティム・バートンの冠でやるのは理屈としてはわかるんだけれども、うーん、なんか多少ヌルくない? もっと生理的に気持ち悪い話になると思ってた。元々のアダムス・ファミリーも強烈だけれども、なんといってもティム・バートンの奇妙さってやっぱり群を抜いているわけで、その突出した部分があんまりドラマから伝わってこない気がするぞ。ドラマシリーズだから予算の都合で映画みたいにガチガチに作り込みができるワケないだろうし、そこら辺の手間暇予算のかかりかたが全体の印象に影響してるってことなのかしらねえ。

全体的にミステリー仕掛けなのはわかるんだけれども、なんか謎をブン回すことに集中するあまり、キャラクター造形の構築がちょっと甘くないかなあ。成立してないレベルではないんだけれども、まずこの作品をつくりに当たって、ウェンズデーのキャラクター性をキッチリ描くことってめちゃくちゃ大事だよね。学園へのスタンスとか、他者への接し方とかが、全体の話の都合で変化していってるような気がして、だいぶ惜しい感じがしたなー。

こういう話って、例えばハンドと手話だけで交流できるようになってるとか、そういう異形ならではのエピソードがあるとめちゃくちゃ好感を持てるんだけれども、そこら辺はちょっと少ないよねえ。もうちょっとこう、細かな所の手触りにこだわって貰ってもいいんじゃないかなーと思いました。