すごい本だよこれは……水木しげるの純度がすごい。
まず分厚いのがヤバい。1000ページ近くあって、それぞれのページに水木しげるのイラストが載っているのがビックリする。なんだこの密度は。この熱量でこのページ数、妖怪を描くことが本当に人間に可能なのか。ちょっと信じられない。
のだけれども、それに付随する文章もいちいち水木ワールドという感じですごい。そもそも妖怪って存在が超適当というか、「この妖怪って前のページでも見たな……」「これってそれまで出てきたやつの類型だな」って感じのもののオンパレード。中には名前はあるけれどもほとんどその内容に触れられず、他の妖怪のエピソードで項目が終わっているのもあって、何を読まされているのかサッパリわかんなくなることも多々ある。油断するとすぐ水木しげるの独断と偏見とか、あと個人的なエピソードも差し込まれる。あと妖怪と神様の違いもよくわからん。
っていうかこんな適当な謂れしかないような妖怪を、説得力のあるイラストに起こしている水木しげるってマジで人間なのか。妖怪の一種と言われた方が確かに納得感あるよなあ……
