ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

東京画

小津安二郎を見ると、確かに良い作品だなーとは思うんだけれども、世界でそんなに受けている理由がイマイチピンとこないところは正直ある。ので、こういう映画を通じて逆に「なるほどこういうところが評価されているのね……」と納得する作品であった。ヴィム・ヴェンダースがドキュメンタリーとして撮っているというのがさらに納得感を増している。今や当たり前で考えてもみなかったけれども、特にドラマティックとは言えないこういう日常の機微を、わざわざ映画として取り上げるというのはなかなかすごいことではあるなー。そしてそれが普遍性を持つ事象である、というのも納得感がある。
時々Xとかで「小津の細部へのこだわりが異常」みたいなスクショが流れてくるけれども、映画スタッフからもその拘りの幾ばくかが伝わってくるのもとても良かった。カメラマンですらそれ以上触れないってのがすごいよなー。ストップウォッチにフィルムの長さが記されている、というのもまたそれっぽくて良い。そりゃまあロケみたいなコントロールできない要素が入り込むのはいやだよね。
あと80年代の東京を映したフィルムであるのもとても良かった。ディズニーランドを取りに行くのを途中で諦めて、公園で踊るロカビリーを撮影するとか、めちゃくちゃ時代だなーって感じがする。ヨーロッパ人の目を通すと、まんまアメリカのコピーであるディズニーランドよりも、日本人が踊って変化したロックの方が良かったんだろうなあ。
あと、パチンコだよねパチンコ。やっぱり異文化としては相当魅力的なんだろうな……