なんかまたしても人質解放の話だな……でも今回はグアンタナモ収容所に捕まった無実の息子の話で、こないだの映画とは逆の立場なワケだ。あっちはスポーツのエリートで、こっちは移民の息子で、なんか本当に好対照な映画になってるな。そしてその堆肥を結ぶのがあのオレンジの囚人服というのが、さらに因果というかなんというか。いやほんと、こないだISISのドキュメンタリーで大きな流れを追いかけといて良かったなーと思いました。
しかしこの映画で強く感じるのは、公共に対するある種の信頼だよなあ。例え移民であっても、社会に対して働きかけを行えば、きちんと公正な扱いを求めることができるという信念が、作品全体に満ちている感じ。もちろん障害も高く描かれているわけだけれども、それでもアクセスは閉ざされるべきではないという信念を感じるよねえ。
だからラスト、アッサリ日常に戻る母の姿は逆に勇気づけられる感じもある。あそこでそのまま政治活動や高い理想のために行動するのもまたひとつの道ではあるけれども、それで日常の生活が変質してしまったら、それはそれでこのキャラクターにはならんよなあと思いました。
