タイトルがちょっとなあ……紹介文に「ワン・シチュエーション・スリラー」みたいな煽りがあることでだいぶイメージが誘導されるけど、本来そういう話じゃないんじゃないかなあ。
基本的に部屋の中に閉じ込められて、周囲の音でビクビクしながら生活するというのが筋書きなんだけれども、普通あのシチュエーションで部屋の中がクリアリングされないって考えづらいから、もっと抽象的なモノを描いた作品と考えるべきだよなあ。イスラエルから空爆されるレバノン、という大変ビビッドな題材を、抽象的な形で描こうとしたら、あんな形になりました……という感じな気がします。
しかし映画としては多少退屈ではある。映画館で見ればまた雰囲気が違ったのかもしれないけれども、家のテレビと音響では圧迫感が段違いだろうなーと感じる。いやまあそれにしてもちょっと展開が少なすぎる気はするけれども。うーん、しかしあれだけ展開が限られているから、恵みの水がやってくるあたりとかがめちゃくちゃ恵みの雨に感じるし、死体の目が見つめるシーンがしっかり印象に残るのかもしれないなあ。
脱出することや工夫して生き延びることが目的というよりも、むしろあの部屋の中に閉じ込められる体験そのものが重要だと思うので、うーん、やっぱりこのタイトルが全部悪いような気がしてきた……
