満鉄おもろいなー。
全史ということで、とりあえず一通りの流れをズラズラと……という感じで、流れを掴むのにはとても良いと思いました。自分はそこまで日本史に詳しいわけではないので、日清・日露戦争から第二次世界大戦までの流れはいちいち指差し確認しなきゃならんのだけれども、そういう意味でもこのくらいの速度感で全体を概観できるのはとても良いと思いました。
でもなー、登場人物としてしっかり認知できているのが数人しかいないので、ここからそれぞれの人間について深掘りしていきたいもんだよなー。後藤新平と石原莞爾についてはそこそこ本も読んでいるのでなるほどなーって感じなんだけれども、満鉄の歴史からするともっともっと重要な人物が山ほどいるっぽいしなあ。っていうか後藤新平が神話的に語られたのが後になってから、というのだけでもかなり面白い。
あと、満鉄の勃興と衰退が、ある種の組織論から語られているのもなかなか興味深い本だった。指折りの激動の時代なワケで、そこで求められる人材や組織の仕組みも変わっていくのは当たり前っちゃあ当たり前だよなあ。満州で都市計画でテクノクラートが大活躍、みたいなところにどうしても面白味を感じてしまうけれども、もう少し政治的だったり大局的な視点で歴史を捉えた方が良いんだろうなーというのは感じました。
