モキュメンタリーでヴァンパイアをやるって話。ヴァンパイアがすでに人類の中に溶け込んでいることをオープンにしていて、人類との共存を望んでいる……という立て付けは奇抜ではないけれども、しかし確かに見てみたかったなーという設定ではある。。
ジャーナリストがカメラもって潜入する理由がちゃんとついていたり、秘密の隠し撮りが行われていたり、ちゃんと地下空間で暗視カメラが役に立ったり、長回しを活かした怒濤の展開があったり……と、まあ確かにモキュメンタリーである状況が活かしてあるとは言える。
けどまあ、そっから先で起こることが当たり前すぎてちょっと詰まらんよなー。もちろんそういう「来るぞ来るぞ……」と思わせて「来たー!」となるのがホラーの常道ではあろうけれども、しかしそれをどれだけ楽しく見せることができるのかが腕の見せ所のはずで、そういう意味ではあんまり上手く行っているように思えない。たぶんこれって利害が一致しない人間たちの緊張関係とそこから生まれる仄かな絆があって、それが最悪の形で裏切られてしまう……みたいなドラマをつくれると言いはずなんだよなあ。そしてそれがラストの真祖はだれかみたいなところにうまく繋がるとちゃんとした話になるはずで……
この映画はそこら辺の処理が雑で、だいぶもったいないなーと思いました。あと今更モキュメンタリーなんだから、それを活かした目新しい展開ももう少しあってほしかったかもしれない。
