評判が高いのは知っていたけれども、難しい映画だなあ……主役をトランスジェンダーが演じなかったことで批判されていたのもなんか小耳には挟むが、うーむー、そこら辺も含めて難しいよこれは。
基本的には自己決定権の話ではあるわけだけれども、それに対して妻がある種の犠牲を強いられているのが結構しんどい話だよね。夫側は犠牲を強いてしまっていることにも気づいているわけだけれども、しかしそれでも自分の自己決定権を優先させるわけで……もちろんそれが他者だったらわかるんだけれども、結婚というのはある種の契約であるから、うーんこれはどうなんだ? と思わなくもない。もちろんそこに男女という性別を超えた人間としての愛情がある、という捉え方もできるのかもしれないけれども……けれどもねえ……
あとまあ、その女性のイメージを妻が芸術家として利用した、というのもまた良い意味で物語を難しくしているよね。自分の成功のために……という引け目を負わせて責任を引き受けなきゃならない感じになっているのも、脚本としては巧みだなあと思いました。いやまあそういう責任を引き受けないと成功できない、という状況自体が社会的に問題を孕んだ構造ではあるのだろうけれども。
にしてもデンマークは面白いなあ。コペンハーゲンだけじゃなく、ユトランド半島とかも一回行ってみたいわ。
![リリーのすべて [Blu-ray] リリーのすべて [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/513v6f+cnYL._SL500_.jpg)