すごいすごい言われているから行ったけれども、んー、まあこんなところじゃないだろうか。最後の大オチはあのくらいの特殊性を持ち込まないと成立しないわけで、それは大変難しい問題だよなーと思った。もちろん真正面から持ち込むのが難しい題材なのはわかってるんだけれども、エンターテインメントの皮をかぶせるためにああいう困難を背負った設定を利用してしまうのもまた、難しいところだよなーと思う。ま、そういうトリッキーさを覚悟して取り込んでいる話ではあるとも思うけどね。なんかこう、微妙に引っかかるところがある。
あとまあ序盤結構退屈じゃない? コンクラーベって選ばれなかった代表が弾かれるわけでもないのに、どうやって投票結果が変わっていくんだろう? というのが大きな疑問だったんだけれども、それに対するストーリーの動かし方がかなりドラマティックで、逆にもう少し地味な経過も見たかったんだよなあ、と思ってしまった。そしてそういう意味で、中盤あたりのミステリー展開ってそんなにデキがいいわけでもないよなあ、と思う。正直なところ多少退屈だった。
しかし、かつての過ちを告白する部屋のシーンはなかなか良かったなあ。アフリカ出身の男性にああいう役割を負わせる難しさを含めて、単純に作品の役割では割りきれない人間の微妙な機微が出ていた感じで見入った。ってか、ああいうシーンがあったからこそ、ちょっと聖人じみたスピーチで急に投票結果が変わるところとか、ちょっと乗り切れなかったのかもしれないな……