ここまで有名だとさすがに大体大まかな流れは知っている。モハメド・アリの映画とかでも出てくるしねえ。ただそういう映画ではかなり不気味な存在って印象があるけれども、この映画ではかなり人間的な描写になってる感じはする。まあ悪役と主人公じゃ必要な素質が違うからねえ。
しかしまあ、なんというかあまりにも題材が映画向きすぎて、肝心のストーリーが映画って感じが薄い。素材の味をそのままでお出しされている感じである。この話でそれ以上どこにドラマをつくれと言われても困るんだけど……なんか、ねえ。金の持ち逃げを許したくだりも確かに感動的な見せ場ではあるけれども、うん、そうなるよねって感じだし……戦歴を見ると、シンプルに勝利の数とか復帰した後の勝ちっぷりとかを描くべきって感じもするけれども、それは全体のストーリーからするとあまりうま味がないのも若覧ではないしなあ。
いやでも、やっぱりカットする部分がちょっと大胆すぎませんかね? オリンピックもサクッと到達できたりして、そこまでの苦労の感じが薄いので、神の道に入るところも「まあ史実がそうだしな……」くらいで見れちゃうのはなあ……やっぱりもったいないよなあ。
