で、結局何者だったの?
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』にお金を出していたところは本当に素晴らしくて、その面白さだけで1本ドキュメンタリーを撮りたくなる気持ちもわからんでもないんだけれども、作品全体としてはちょっと焦点がぼやけてるよなーと思う。マレーシアの経済規模からしてもとんでもない額が流用されて国民の負担になっているのはわかるよ、わかるけれども、そこで街頭インタビュー流して「ニュースはあまり見ない」みたいな関心の低さを見せられても、うーんそういうところが問題の話だったのか? みたいな気持ちにはなってしまう。もちろんそこにテーマがあるのはわかるんだけれども、作品全体がそこをしっかり掘るような構成にはなっていないよなあ。マレーシアの文化状況とかももっときちんと共有して行く必要があるように感じる。政治状況でこういう犯罪が生まれて、みたいな状況の説明が先にあるだけで、全然受け取り肩が違うインタビューなのかもしれないなあと思う。
ただこの構成だとジョー・ロウというキャラクターのビジュアルインパクトが強すぎて、そこら辺に意識が向かないのは良くないよなあ。もう少し構成が絞れたんじゃないかしら……