さすがにタランティーノの映画は全部見ていて、特に最初の三作は複数回見てるのだが、こうやって見返すとやっぱり最初の三つがめちゃくちゃ好きだなあ。後の作品も面白いは面白いんだけれども、どうもこう冗長というか遊びがあるというか……いや、それが魅力なのもわかるんだけれども。見直してみたら、また印象変わるのかなあ。
ということで時系列順に8作品を振り返るんだけれども、いやー、どうしたってワインスタインの陰がチラついてダメだねえ。普通に考えたらラリってるエピソードとかも出たりなんかして、タブーなく問題を取り扱ってはいるんだろうけれども……でもさー、キル・ビル以降の3作品でものすごーく「フェミニズムだ」みたいな枠組みで作品を振り返られると、本当にそれでいいのか? という感じはしてしまうよなあ。パム・グリアはもちろん強い女性のシンボルであったのだろうけれども、ミニスカートが消費の対象となったように、男性的な視点との裏表だった部分もあるんだろうし。タランティーノがそういう強い女性をどのように捉えてたのかは、やっぱりちょっと疑問符がついてしまうし、もう一度そこら辺を意識しながら映画を見直したいなあと思った。
さて、映画のドキュメンタリーの常として、様々な登場人物・監督がインタビューを受けているわけだけれども、この作品では彼らが作品を推している様がだいぶ印象に残ったなあ。サミュエル・L・ジャクソンが「ジャッキー・ブラウン」の素晴らしさを語ったりするところとか、あーこの人がそれを言うなら間違いないよね……という感じがハンパない。あとキル・ビルの家の中でのバトルも本当に良かったよなあ。色々留保をつけたくはなるけど、やっぱりタランティーノ映画って、映画好きには抗しがたい魅力があるよなあ、と改めて思った。
