ザ・スリッツの音楽は意識して聞いたことがないな……映画の中で出てくるビッグネームはガチのビッグネームという感じで自分でも知ってるヤツばっかりなんだけれども。そういうバンドのドキュメンタリーを見てどうするんだ? という気はするけれども、しかしそれはそれで当時の空気が知れて面白いからなあ。
でまあ、このドキュメンタリーもなかなか興味深くて、やっぱり当時のイギリスのパンクシーンの空気がちょっとだけ見えてそこが良い。どう考えても素人レベルの状況のはずなのに、いきなり超有名人たちとと一緒に交流してて、めちゃくちゃカオスだったんだろうなー。そもそもそういう技量に依存しないところがパンクの良さなのかもしれないけど。ドラッグヘロヘロになるようなダメエピソードがある一方で、必死に練習する展開とかもあったりして、当時の女性バンドって感じ。
あ、でも全体にそういう「女性」とか「パンク」みたいなレッテル貼りを拒絶しているところがあって、それもまた印象深い。商業主義的にはそういうレッテルこそが強みになるはずだけれども、それに囚われると自分たちの目指したい音楽とはずれが生じる……というのは良くあることで。雑にフェミニズムで括られがちな話だけれども、それさえ拒否して「自立」を大事にするのが、すごく印象に残りました。
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