全体的に演出は好かん。ちょっと気取りすぎで滑っているように感じる。いかにもな音楽と映像と「気の利いた」脚本な感じが鼻について好きじゃない。役者の特性だったりすんのかなよくわからん。
あと恋愛の筋が上手くストーリーに絡められてなくないか? 主人公が離れたところにもいまいち共感できない。スタントマンであったことや戻ってきたことで生まれた内面の変化、みたいなところをもう少し描いても良いんじゃないかなーとは思った。スタントの映画のはずなのに、それがストーリーの象徴的な意味と分離している感じなんだよなー。もっと良くできたよーな気がする。
一方で、アクション・スタントはまあさすがに良いですね。手を替え品を替え色々な趣向を見せて貰ってとても楽しめました。ラストはストーリーのイマイチな盛り上がらなさを、スタントが牽引して楽しく見せている感じで、これはこれで特殊だけど面白い。エンディングの映像でもわかるけれども、やっぱり作り手が愛情を濯いで楽しくやっている様子が伝わるのはとても良いよなーと思った。映画に関する映画であることも良く効いている感じ。
いやー、でもそういう映画に関する映画であるからこそ、もっとスタントの存在意義をストーリー展開に絡めて欲しかったんだよなー。単純に「安全に対する意識をどうやって捉えるか」みたいなのを入れるだけで全然深みが出るでしょこの話……
