美術館のドキュメンタリーって知識がないなーと思いながら悔しい思いをすることが多いんだけれども、さすがにだんだんわかるようになってきたぞ……っていうかこのレベルで有名な作品がたくさん並ぶとさすがにね。「ラス・メニーナス」とか「快楽の園」とか「裸のマハ」とか、まーさすがに絵を見りゃパッと名前くらい出てくるよ。あと、ルネサンスの辺りの美術の話とか、スペイン内戦前後の出来事とかも、ボンヤリ知っていたのでまあ良かった。ってか、大航海時代はやっぱりスペインって国力あったんだなあ、という感じ。イタリアからの影響もたっぷりやっていて、世界史やってて良かったなあ、という気持ちにはなる。
とはいいつつも、映画自体は膨大なコレクションの表面をサラッとなぞるだけで、もっと個別の作品や人物の背景を知っていた方が楽しめたのだろうな、という感じはメチャクチャする。ゴヤとかは比較的厚く触れられていたけれども、ベラスケスとかエル・グレコとか、もっと深く掘ってほしかったなあ。ちょっと文脈がわからんかった。というか、スペインの絵画に対するイメージがちょっと薄いんだよな。
あとはまあ、美術館の映画なワケで、20世紀に入ってからナショナリズムのために絵画が利用されていたというところもちらっと入っていてちょっと興奮した。市民への絵画が解放されたとき、こんなヨーロッパ中の名画がアーカイブとして残っていたら、そりゃまあ国家の栄光に対して思いを馳せるようになるんだろうなぁ。