ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ザ・クラウン シーズン1

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いやーすごいなー。こういうドラマを作ってるんだNetflix。すごい。すごすぎる。

アメリカで憲法や建国に関する映画・ドラマはたくさんあって、それらを羨ましいなーと思って見ていたわけだけれども、いやーイギリス舞台でこういうドラマをやるんだなあ。同じ立憲君主制の国として、色々感じざるを得ないですよねえ。っていうか、天皇と行政の関係とか、そんなの深く考えたこともないし、まして皇室の人間の行動をある種のストーリーとして描こうなんて思いもしないよなあ。第二次世界大戦を描くドラマで天皇が出ても、その姿が描写されているだけで「おー」とか思っちゃうしなあ。でも、やっぱり日本という国を描こうとしたときに、人間としての昭和天皇を何らかの物語として描くことは、必要なのかもしれないなあ。

また、シーズン1の素晴らしいところは、エリザベス2世の「クイーン」としての成長を描くところにあるよなあ。そして彼女に対照的な人物として、チャーチルがキーパーソンとして機能するのが本当に良い。執拗に繰り返される喫煙シーンなんかは、どう考えても有害な男性性の象徴だけれども、その権化とも言えるチャーチルが、最後に自らの肖像画を認めることができないまま政界を去る……というのはもう本当に強い脚本だよなあ。日曜画家としてのチャーチルに合わせて、ああいうエピソードを持ってこれるなんて……

いや、どこからどこまでがフィクションなのかって問題もそりゃあるんだろうけれども、めちゃくちゃ面白かったです。続きも見ていくぞ。