決着の付け方は笑ってしまった。さすがにアレはないでしょう。それまで一応医療知識をバックグラウンドにしたリアリティのある時空でやってたのに、急にアクション映画時空になっちゃってビックリだよ。クライマックスで何か決着をつけなきゃならないのはわかるんだけど、やっぱサメが強すぎたよね……主人公がかなり対応力があって、妙なパニックを起こすこともなくちゃんと危機に対処していてそこは最高にイイカンジで、でもだからこそリアルのサメには手も足も出ないってのが覆せなかったんだろうなあ。
テーマも一応しっかりしていて、女性がサメに向き合う理由とかをくそ真面目に創ってはいる。でもサメ映画で今更こういうことされてもどうなんだ? とも思う。ワンシチュエーションスリラー的な枠組みの中、あまりにも真面目すぎて話を広げる余地が狭かったよなあ。夜明けに謎の酔っ払いが出てきて、アレってほとんどストーリー上意味がないわけだけれども、そういうので水増ししないと展開が作れなかったんだろうなーって感じがする。
いやまあ、最近意識的にワンシチュエーションとかソリッドシチュエーションみたいに呼ばれる映画観てるけれども、やっぱこう最初のインパクト以上に面白そうな展開のある作品ってなかなかないもんだなあ……