なんか雰囲気でいい話に終始した話だったな……まあそもそも障害者が出てくる映画で現実との距離感をどうとるのかは難しいだろうし、わかりやすく主人公が乱暴キャラ演じようなリアリティじゃ難しかったのかもしれないけど。
まーしかし、ちょっと主人公大人しすぎじゃない? とは思う。料理のレシピに納得がいかず怒りが抑えきれなかったりするのは、精神的に何らかの理由があったとしたほうが良くないだろうか? あまりにも主人公が雰囲気でいい人になってしまって、それがちょっとストーリー展開に乗れない理由なのかもしれない。そもそも彼が料理で何を達成しようとしていたのか、しかしそれがどうして変わったのか、というのは、彼がアドバイザーとして戻ってくる最後の決断と、密接に関わってきても良いはずの話だよなー。っていうか最後、戻ってきちゃう展開は、正直説得力があまり感じられなかった。
まーでも、「保護しなきゃならない」という自覚さえなくしてしまったら、本当に主人公を擁護できなくなるような気もするし、これ以上極端なキャラクターとして描くのは無理だったのかなあ? うーむ、難しい。