いやーなんかすごいことになってるなー。シリーズのコレまでの作品、そんなにちゃんと覚えているわけじゃないけれども、かつてに増して主人公の凄まじさがガンガン出ている……というか、悪への制裁を見せるためだけに全ての要素を揃えたような内容だよなー。年齢的にスーパーなアクションがデキるわけじゃないだろうけれども、そこをストーリーと演出でキッチリと補って、いやー、なんかとんでもないモノができちゃってますねコレ。
なんつーか、焦らしの映画だよなあ。これからこういうことが起こりますよ、っていうのを隠そうともせず、焦らして焦らして焦らしたかと思ったら不意にドン! と主人公がやってくる。悪に対しては全く容赦のない振る舞いをするもんだから、悪人視点で見ていると、これ完璧にホラーな映画になってるんじゃないかしら。
あとなんといってもポイントなのがあの街の描き方だよなあ。縦方向に長い街にすることで、めちゃくちゃコンパクトで人の顔が見える親密さと、外と隔絶された孤立感が両立してて、主人公の居着く土地としての説得力がかなりある。またその住人とのふれあいなんかもいちいち気が利いていて、シンプルなストーリーだけど自然と引き込まれちゃいますねえ。