ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ライダーズ・オブ・ジャスティス

 

うーん、変な映画だ……「アナザーラウンド」もだいぶ変だったけど、北欧の映画ってこういうテイストなのか……?

いやまあなんつーか、この立て付けだとどうしてもマッツ・ミケルセンが大暴れ! な展開を期待してしまうわけだけれども、それ自体が映画全体の企みになっていて、まあちゃんとした映画だなあという感じ。

最初は変人大集合! かと思ったら、それぞれにそれぞれのトラウマがあり、そのトラウマこそが彼らを変にしている、みたいなつくりではあるのだが、しかしそこにも「人間を因果関係によって理解する」という巨大な罠が仕掛けられてはいるわけだよなあ。物語として取り上げられている以上、そういう「我々とは違った境遇に陥った理由」を探してしまうわけで、その心の動きこそがこのストーリーの悲劇を生むわけで……

いやでも、悲劇っつってもコメディタッチなのがまたなんとも不思議な感じの映画だよなー。所々神の存在が示唆されて、それはそれで確かに納得感があるけれども、まあつくりとしてはそれだけじゃわかりやすすぎるところはあるというか……

あとまあ、精神医学との距離の取り方も結構面白いよなー。コメディタッチで明らかにおちょくっているようにも思えるけれども、結局ここで行われていることって精神医学がなければ辿り着けなかった場所ではあるよねえ。