79年の映画なのか……なるほど……この時代でこういう反体制の空気感なワケだなー。80年代に入るとまた違ってくるのだろうなーと思いながら見た。
っていうか、ラモーンズってアメリカのバンドだったのか。勘違いしていた。この辺りのパンクバンドってどうしてもイギリスのイメージが強いので。まあパンクがイギリスなのは間違っちゃいないのだろうけれども、こういう音楽が出てきた背景なんか、もう少し解像度を高めたいところではある。
しかしまあなんというか、全体がエネルギーに満ちた映画であるなあ。俺レベルでも普通に耳馴染みのある名曲に乗せて、ここまでドストレートに反体制をぶちかまされると、溢れるパワーに圧倒されてしまいますな。ストーリーとかギャグのバカバカしさも、もうこの映画では全く問題にならないというか、むしろこの緩さが良く感じてしまうよなあ。
パンクで学校が大騒動になるわかりやすさとか、ラストの謎爆発の強引な決着とか、ゲラゲラ笑いながら見るしかなくない? 映画としての完成度とかはともかく、インド映画みたいな「娯楽」を感じてしまうよなあ……