向こうの3DCGアニメはピクサーばっかり見てた気がするけれども、そうかソニーも結構ちゃんとした映画撮ってんだなー……と思ったけど、あー、『絵文字の国のジーン』とかもとってるのね。そりゃまあ当たり外れはあるわな。
これは母親不在の父子家庭での子育てで、娘に彼氏ができることによる強制的な子離れをやっている。これって改めて考えると、母親と娘とか母親と息子・父親と息子ではちょっと成立しづらい話しだよなーと思った。男同士の親子関係だと、そもそもお互いがお互いを拘束する感じって少ない感じがするし、母親と息子の関係でここまで高速関係があったら、こういうちょっとコメディ的な内容のドラマにはできないというか……嫌逆に、父子関係だとこういう不器用な父親の振るまいがエンターテインメントとして消費できるのって、ちょっとグロテスクなのかもしれないなー、とすら思う。
あとまあ、一番難しい問題のはずの「モンスター差別」がヌルッと解決されちゃうのも、シナリオ的にちょっと甘いところではあるよなあ。まあこの映画でそこをきちんと書くのは難しいし、そもそもカテゴリーエラーなのかもしれないけれども、題材的にはキッチリ向き合うべきテーマではある。もちろん、保守的な人間と進歩的な人間みたいな対比で捉えることはできるのかもしれないけれども、進歩的な人間が偏見から自由である、という先入観を埋め込むことこそがむしろ差別テーマでは問題あることだと思うしなぁ。