孤独の街？ 嘘でしょ？ フロリダで孤独は無理だよ……人が多いから孤独、みたいな感じにも全然ならないんだもん。ジェイク・ギレンホールにいくらトラウマを負わせてみたりそれっぽい芝居をしてみても、愉快で脳つかわない足りない男たちの殴り合い！！ みたいな感じになっちゃってさあ。トラウマを告白しても、結局太陽の下でさくっとチューはしちゃうわけじゃないですか。ボートを爆破したりする愉快な殴り合い時空の中で、孤独は無理だって……無理。
そういうところを諦めて見たら結構アクションも色々あってしつこさも楽しかったし別に悪くはないとは思うけどね。けど、なんだろうなー、立て付けがいかにもなハードボイルドなんだけれども、舞台をフロリダにするとこんなに能天気なストーリーになってしまうのかー。いやービックリした。
いやまあでも、敵の造形とか色々ひっくるめて、そっちの空気感を演出しているようには思える作品ではあるよなー。日本語の副題が悪いのだろうか。最初からこういうチグハグで似たものがない空気感を楽しむ作品として割りるべきな感じもしてきた。
