わっはっはっは、これもしかしてアレか、『チーム・アメリカ』のパロディ元になったヤツか。皆エイズであることがわかる度に、あの歌思い出しちゃって集中できなかったよ! まあ、NYがそういう時代だったってことだよね。
いやまあしかし、めちゃくちゃヤケクソ気味に思える映画になっちゃってるよなー。監督の力なのか、元のミュージカルの性質なのかは知らないけれども、こういう繊細なテーマが力強い音楽に乗って高々と感動的に歌いあげられてしまうと、なんつーか人間の不幸がお涙頂戴の物語化されているような気がしてしまって鼻白む。まあそういう底抜けの軽薄さが一周回って妙な魅力というか、時代の感じを焼き付けている作品のように思わなくもないけれども……
特にエンジェルの役、確かにとても魅力的だし尊いものとして描くことができているけれども、それって人間の物語化で、それって現実の人間が苦しんでいる中で、本当にここまでやってしまって良いの? ということをどうしても思ってしまうんだよなあ。イージーに神格化しちゃってる感じがするというか何というか。
いやまあ、クリスマスが強調される話だし、そこら辺の奇跡も普通に織り込んで見ろよって内容なのかもしれないけれども。個人的には全然のれなかったなあ。やっぱり『チーム・アメリカ』が悪いのかなあ……