なんだこの変な映画? と思ったらシャマランだった。納得。ラストで監督の名前を見てここまで納得感のある話ってなかなかないよなーと思った。
いやしかし、正直たるい話だよなー。ラストの「どんでん返し」に向けて積んでいくわけだけれども、それもそんなに面白いかと言われるとそういうわけでもなく……というか、これだけ接近していて最後まで真相が見えない状況だったのはさすがにどうなの? ストーリーの都合がちょっと出すぎじゃないかなあ、と思う。
そしてまた、それまでの道筋が本当にたるいというか……いや、不穏な空気を積んでいくこと自体は全然悪くないと思うんだけれども、その行き着く先があまりにも予想通り過ぎて、良いから早く先に言ってくれ! となってしまった。父親が息子との絆を繋ぐために行為に出るあたりの展開も、あんまり上手くいってるようには思えない。
いやまあしかし、これ、サミュエル・L・ジャクソンじゃないと成立しない話なんだろうなー。ブルース・ウィリスとのコンビで結局のところ説得されちゃっている自分もいるわけで、この映画くらいキャスティングに負けたって気にさせられた映画はなかったです。