ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ザ・ボーイズ シーズン5

 

卑劣の極み

卑劣の極み

  • スティーヴン・ピゴッツォ
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今までもずっと現実の出来事を下敷きにしてきた作品だけれども、今回はさらにそのブラックジョークっぷりが加速してる感じがするなあ。特に今回は新メンバーのファイヤークラッカーの陰謀論の扱いなんかが露骨。スカウト時の「目的を売っている」というところで見せる判断力とかはホント痺れたなあ。

一方でシスター・セージはちょっと扱いが難しいところもあるなーとは思った。一応ラストで「全部計算の内」ということにはなったけれども、ホームランダーの気まぐれに翻弄されているように見えるところとか、ちょっとキャラの格付けが難しいよなあとは思う。あとキャラクターの目的がブラックボックスなのって珍しいよねえ。頭の良いキャラクターの描き方として、彼女が人生において何に価値を置いているのかがふわっとしているので、見方がなかなか難しくなるなあとは思いました。

しかしまあ、これはとことん有害な男性性に取り組む話だよなあ。ディープはここまで紆余曲折合ったけれども、結局ああいう扱いにするのカーという感じ。ブッチャーが死の淵からああいう復活をしたのはちょっと解せないところは正直あるけどね。フレンチーはちゃんと向き合える他者と結ばれて良かった良かった。あとアシュリーの生命力にはホント脱帽しますわ。

振り返るとちゃんとそれぞれのキャラクターに見せ場があって、連続ドラマってのはこうつくるんだなーってのを見せつけられる感じである。