あー、ハイハイコレが噂のやつね!
いやあまあ面白かったです。内容的には正統派の犯罪映画というか、日本の真っ当なアウトロー映画の系譜を組んでいる感じでとても良い。色んな立場の人がポンポン出てきてテンポ良く成り上がったりトラブル起こしたり転落したりして、うーんこれはヤクザ映画でよく見たヤツだ! 「孤狼の血」なんかに繋がっていくのがめちゃくちゃ良くわかるよねー。
一方で、警察組織を舞台にしていることもあって、これ以上ないくらいわかりやすく警察組織の問題提起をしているのもまた納得感がある。アウトローモノってそれぞれの生き様があってそれらを大きな物語で意味づけするのってなかなか難しいところがあると思うんだけれども、これはその点構造が強固でイイよなあ。
いや、構造が強固だからこそ、役者がいきなりトップスピードで飛ばしてもなんとかなるって感じもする。っていうかいきなり名刺配って話がガンガン回り出してビックリしたよなー。最初のシャブ摘発とかやり方がヤバ過ぎて掴みはオッケー! って感じだし。
この感じ、最近なんかで見たなーと思ったけど、アレだ、「全裸監督」だわ。するとピエール瀧枠が板尾創路なのね。納得。