ジョナ・ヒルが監督して、セラピストの何を撮るんだ?? ってめちゃくちゃ混乱したんだけど、見終わってもやっぱりよくわからん作品ではある。そもそもジョナ・ヒルがバッシングを受けてメンタルを病んでいたという情報すら知らなかったから、さらに何だかよくわからんかったよね。っていうか、見終わっても一体何の作品だったのか、よくわからんところがある。カウンセリングで救われたひとりの人間の友情の証、みたいなのが一番しっくりくるかな……
しかし、そもそもセラピーとかカウンセリングってどうもうさんくさいというか、自分たちの生活に関係ないもの、という先入観はすごくある。というかジョナ・ヒル自体もそういうタイプの考え方をしていたんだろうし、家庭環境やセルフケアの問題に向き合うことができなかったんだろうなーと想像してしまう。そういう価値観に囚われたり、抜け出せない人にとって、この映画の患者とセラピストの関係は、すごく価値のあるものに見えるんじゃないかなあ。少なくとも自分にとっては、あーちゃんとこういう関係性で他者と向き合えるのは羨ましいなあ、と思った。