スクールバスつかって低予算で上げるのは理屈としてはわかるんだけれども、さすがにちょっと無理がないですかね? それともスクールバスが文化的に身近な者として存在すると、この映画の恐さが違ったりするのだろうか? まあそういう意味では、トウモロコシ畑みたいなロケーションも、アメリカ人の郷愁を誘っているのかもしれないなー。
しかしまあ、色んなクリーチャーというかシリアルキラーというか、モンスターの造形があるわけだけれども、このクリーパーは空を飛ぶという意匠があんまり上手く機能してねぇんじゃねえかなあと思う。人間スケールのものが空を飛んで狩りをする……ってのは、あんまり恐怖を誘う立て付けとして上手いとは思えないんだよなあ。直接体を触れるよりも、戦闘機が機銃で襲ってきた方が全然怖い感じがする。何かの比喩としてのモンスターというのがもう少しあったら違ったのかもしれんな。
っていうか、えっ!? これってシリーズ2作目だったの!? そういうこと早く言ってくれよ!! いやまあ、ここから見たからっていってなにかが大きく印象変わるようにも思わないけどさ……
そして監督は性犯罪者なのか。しかも映画の主演を……コッポラの弟子らしいけれども、ソフィア・コッポラの映画を見ていると、その男性の描き方から、なんか周辺ではそういうことも十分ありそうだよねーとか思ってしまうのであった。