ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法

 

あーやっぱりサブプライムローンがバックグラウンドの話なのね。途中で空き家が焼けるシーンでようやく気づいたよ。フロリダってのも土地の妙だよなー。っていうかフロリダ・プロジェクトがディズニーの名前であることはすっかりラストまで忘れていたよ。

『タンジェリン』の監督だけれども、いやはやなんだろうなあこの人間を捉える視点の面白さは。子供がメインになっているのでそこの妙味もあるんだろうけれども、しかし母親の役柄の人間性とか、大変引き込まれるなーと思いました。ってかあそこでナプキンバン! ってやるアイディアとかよく出てくるよなあ。

あとはなんと言ってもウィレム・デフォーの芝居で、あのオッサンが子役とか差し置いて一番魅力的に見えるって、マジですごいなあ。一番共感しやすい立場の常識人、というのもあるんだろうけど、「ママ!」と叫んでしまうあたりのさりげないやり取りとかホントに愛おしくてね。ってか鳥をジョークで追い払うシーンとか、あんなん作品に愛されすぎでしょ。ってか、あー、これでアカデミー賞の助演男優賞ノミネート受けてるのか。納得の内容だなあ。

しかしこれどうやって決着つけんの? と思ったら、ラストで急に飛躍してビックリした。いやまあしかし、下敷きに現実がある以上、そういう魔法で強引に閉じないと終われない話ではあるわけだよなー。