ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ラストナイト・イン・ソーホー

 

ラストナイト・イン・ソーホー (字幕版)

エドガー・ライトの映画だったのかよ! いや、ビミョーに話題になってたのは知ってたけど、その話題の内容がビミョーだったので、まさかエドガー・ライトの映画だとは思わなかった。再生を始めてビックリしたよ。

しかし映画はなんちゅーかその肩透かしでございますね。っていうか今の時代にこのアングルでこの映画を撮ってこのオチというのはさすがにないんじゃないかなー。だって主人公は「ファッションデザイナー」という身体を通じて私と公の関係を繋ぐ職業になりたい人間なわけでしょ? 田舎の人間だって……というか、田舎の人間だからこそ、女性が社会に対してどのような見られ方をしているかというのは敏にならざるを得ないし、いやだからこそあの年代のカルチャーに憧れてるってアングルじゃないのかしら? まして「鏡」を通じてなりたい自分を重ね合わせる、みたいなストーリーテリングをしてあるわけで、そこで急に「静的に消費される自分に幻滅」とかされてもなーとかは思いますね。ましてオチの男性の描き方とかは混乱しているようにしか見えないし、うーん、ちょっとしんどいですねー。

なんて女性の視点で描くことには失敗しているように思うんですが、ともあれエドガー・ライト、「映画上手いなー」とは随所で思わされますね。夢に入る当たりの感じとか、鏡を使ってまあ溜息が出ますわ。あの視線の演出だけでもうお腹いっぱい……にはなっちゃいかんよなーやっぱり。とほほほほ……