ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

テリー・ギリアムのドン・キホーテ

 

できてる!! 本当に映画が完成しているよ!! すげえ!! 『ロスト・イン・ラ・マンチャ』を見たから「コレ絶対完成無理だろ……」と思っていたけれども、いやー、出来上がるもんだなあ。ビックリだよ。ただまあ内容的にどれだけ映画の内容が変わったのかは知りたいなあ。ジョニー・デップが出る予定だった頃から、こんな筋の話にする予定だったのだろうか。ドキュメンタリーでなんか言ってたっけ……?

しかし、テリー・ギリアムだけれども内容がわかりやすくてビックリしてしまった。「ゼロの未来」とかどこをどうして見りゃいいのか全然わかんなかったもんなー。この作品は、ドン・キホーテという題材を映画撮影のメタ構造に合わせて語るから、その見取り図や面白がり方が大変わかりやすくて良かった。そこに監督自身の映画への苦闘もほんのり乗るから、そりゃまあ興味深く観られるわなーって感じでございます。虚実おりまぜたその浮遊感を楽しんでいるうちに、いつのまにか一本映画が終わっている感じで、まーだからどうした、みたいな感じがなくもないけれども……

個人的には、仮装パーティーであそこまでテンション高められるのがすごいなーと思いました。あんなちょっと無理気味のシチュエーションでも、演出であそこまで緊張を高められるんだなーと感心。