ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

バトル・オブ・ブラジル「未来世紀ブラジル」

 

わははははミルチャンかわいそう……「キング・オブ・コメディ」「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」という映画史に残る名作のプロデューサー! といわれりゃすごく通りが良いけど、売れてるかどーかと言われたら苦笑が出ちゃうよね。しかも後者はこの作品のテーマでもある編集権の問題でズタズタになって酷評を受けた……ということで有名な作品じゃないですか。いやー、すごいんだかすごくないんだか。しかしだからといってその後にテリー・ギリアム引いてくるのはほんとすごいよなあ。

色々ありすぎてバトルの部分も面白いんだけれども、印象に残るのはハリウッドの賞レースのトホホ加減だなあ。「愛と哀しみの果て」が制してしまうのはどうしたって「えー……」という感じ。対抗が「カラー・パープル」というのもね。BTTFみたいな傑作エンタメが受賞できないのはまあ限界なんだろうなあ。そんな中でいくらがんばっても、まあ、「未来世紀ブラジル」が食い込めないのは、しょうがない世界なんだろうなあ。

しかしこういうのを読んでから改めて「テリー・ギリアムのドン・キホーテ」を思い返すと、大変味わい深さが増しますね。っていうかこういうことを経験してもいまだに映画を作り続けていられるんだから、やっぱり映画には悪魔的な魅力があるんだろうなー。